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グロテスク

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桐野夏生「グロテスク」

東電OL殺人事件をモチーフに、
「人に認められたい」という欲望の
グロテスクな肥大化を描く。

主人公は東電OLの元同級生。
彼女を中心に、怪物的な美貌を持つ妹と
後に殺害される同級生をめぐる
「認められたい」欲望を高校時代の回想交えて書く。

綺麗って言われたい、
頭が良いって言われたい
仕事ができるって認められたい・・・
その欲望のグロテスクな肥大化の果てに
たどり着いた殺人・・・。

あくまで、架空の小説だと分かりつつも
空恐ろしくなりました。
なぜなら、このグロテスクな欲望は
私達の身近な所にもあるから。

彼女達が卒業した
Q女子高が慶応義塾女子モチーフと知り
やっぱり・・と思いつつ読んでおりました。

私は公立高校なので全く関係ないですが。

でも、私は新興住宅地に住んでいたので
その奥様のコロニーがまさにそうでした。
どこの誰が○○会社の方で、
息子は○○大学に入りました・・・みたいな。

世間が決めた「良いこと」
世間が自分を認めることでしか
自分の価値が見出せない・・・
その歪んだ視点が人をグロテスクに陥れていくんだ
とリアルに感じてしまいました。

こ・・・こわい。
桐野さんはリアルに現代の恐怖を伝える方だと思います。

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投稿者:
ajico

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