ソウル・アサイラム/アンド・ザ・ホース・ゼイ・ロード・イン・オン
Soul Asylum/Soul Asylum and the Horse They Road In On
90年作品にしてA&Mから出たメジャー2枚目のアルバム。このアルバムセールスが不調で、結局メジャー契約をきられることになってしまったのだが、音楽とともに生きつづける男たちの魂を感じすぎる最高の作品であるにもかかわらず、これまでの音楽誌ではあまりにも過小評価を受けているため、ここでご紹介したい。尚、その後、皿洗いなどのアルバイトをしながらも音楽を辞めず、次の機会を待った不遇のソウル・アサイラムは、何度もクラブでライブを繰り返し、ライブバンドとしての下地を作った(そこで、さらにテクニックを磨いたり新しいアイデアを思いついたのはいうまでもない)。そして、遂にその努力は米コロンビアレコードと契約を結ぶことで実り、全米のみならず日本でも大ヒットとなった『Grave Dancers Union』(93)はそんな彼らの集大成であり、やっと「バンドのみで生きられるようになった」という記念碑的作品といえる。(こちらの作品も名盤なのでいずれこちらでも紹介したい)
彼らのキャリアは古く81年に結成されている。はじめのバンド名からソウル・アサイラムとバンド名を変更し、84年地元の大手インディ・レーベルツイン・トーンからアルバムをリリース。その後多くの作品をリリースしメジャー契約も結ぶが、マニア受けするバンドの粋を超えることができなかった。しかし、前述『グレイヴ・ダンサーズ・ユニオン』(93)でブレイクし、「サムバディ・トゥ・ショーヴ」「ランナウェイ・トレイン」「ミザリー」といったスマッシュヒットを連発。バンドの中心人物であるデイヴ・パーナー(Vo&G)は女優のウィノナ・ライダーとの仲が噂に上るなど、現在アメリカでのロックスターとしての地位を確立したといっていいだろう。
このアルバムに収められた「ベイル・オブ・ティアズ 」(#03)は彼らの隠れた名曲で、未来が全く見えなくても、音楽に打ち込みつづける彼らの姿勢を示したナンバーだといえる。オルタナティブバンドの教祖なんて言われるが、彼らは特に気負うことなく、好きなことをやりつづけているだけなのだ。
そして、「曲を作ることが何より好きなんだ」(デイブ)と語り、今もロックを愛して病まないこのバンドはロックンロールサーカスを続けているにすぎないのだ。
音楽を愛する人々に共有してもらいたい
最高のロックンロールアルバムである。
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