トルネイド・アレイ
ウィリアム・S・バロウズの小説はまず面白いと思い込んでそれこそ多角的に読まなければ富士山くらい山盛りのゴミのような小説です。中毒による浮かんでくる作者の幻想世界、それがカット・アップされてる訳だから全部読むのは至難のわざでした。僕は代表作『裸のランチ』を初めて読んだ時、50ページくらいで音を上げました。そういった理由で、僕はこの『トルネイド・アレイ』こそ入門書に薦めたいです。だってコレ、絵本ですから簡単です。本編は52ページしかありません。そして、装丁を大竹伸朗が、翻訳を清水アリカが、残り50ページの解説を椹木野衣が分担しています。この3人は何繋がりか?と問われれば、ゴミ繋がりと僕は迷わず答えます。「ゴミを拾うことはイメージを拾うこと」と言ったのは椹木氏だったかな?また、「サブ・ヴォイス」とはノイズ・ミュージックによく用いられる表現ですが、集中し、無意識下で発せられるイメージ(声)やノイズ(音)というものは清水アリカの小説の根底にある「音」についての概念だと僕は思います。大竹氏のゴミ好きは有名ですし、なんだかゴチャゴチャしたもの好きのオジサン達の寄り合いみたいな絵本です。
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- 2004/05/26更新
- 2004/05/26登録
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コメント (6)
最新コメント5件
2004/05/28
JiriTari やった!そのうち載せるかもしれないんだけど、清水アリカの『革命のためのサウンドトラック』は是非お勧めです。他の作品の印象もあってかクローネンバーグの世界をを邦訳したカンジだと僕は思います。に松本太陽の良い幼稚さみたいなんが加わって、中編小説だし、作品の根底は「文字」じゃなくて完全に「音」だから感覚で読むのに近いです。しかも主音じゃなく絶えず雑音。とはいえホワイト・ノイズに意味なんかあるハズもなく。
sunco 感覚で読む...いやでも細胞の隙間に入り込んで来そう!
ところで細胞の隙間ってなんだろ?
JiriTari ムチャクチャ広い空間じゃないですか?間という言い方だと多分何も「無い」わけだし…。
sunco あぁ、宇宙かぁ。
ニューロンて凄いなぁ。
JiriTari そうかもしれない。箱の中の箱。繰り返しが無限であればむっちゃ大きいこととくっちゃ小さいことは同じなのかもしれません。
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