連合赤軍 少年A
16歳で革命に身を投じてその結果、19歳の時に目の前で兄を嬲り殺しにされたり、数千人の警官相手に猟銃片手に篭城戦を繰り広げたり、捕まって13年の刑期を終えた後。なんだか、日本野鳥の会に属してみたりと、数奇な人生を歩んでいる著者の淡々と綴られた自伝である。
まあ、それにしても大変な人生である。時代の所為とは言え、16歳で人生狂わせられるってどんな心境なのか、ちょっと考えただけでも複雑な思いがする。出所後日本野鳥の会に属しちゃう気持ちもなんとなく理解できる気がする。
内容的には彼等の思想は今にして見ればいささかずれているし、しかも自分を鎧う為に人を仲間を殺すって言う感情が僕は持ってないので、連合赤軍に関しては距離を置いて純粋なエンターテイメントして楽しんでいるのだが、どの連合赤軍関連の著作も殺し合うほど熱中した共産主義の内容の討議に関しては殆ど触れられず、なんであんなことに成ったのかと言う点に焦点が当てられているのが面白い。その原因究明は本人達にとって非常に重要だが、外野の人間にはそれほど重要なようには思えない、未来の人間は当時を検証した上で幾らでも物が言えるし、その上ケースが余りにも特殊過ぎて普遍性が無いからだ。
やはり本書で一番気になるのは兄貴が目の前で殺されると言うのはどんな心境かだと思うのだが、総括が始まる項になると急に筆が重くなり淡々度が高くなる。不満だ、不満だがやはり数十年の時を経た今でも、やはり当時の事件を客観的に見れないのだろう。そっとしておいてやるのが良いと思う。
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