かつらよねじ
桂米二
桂米朝一門、京都出身の落語家。先日深川江戸資料館にて開催された独演会に行ってきた。
そもそも落語はほとんど初心者の私なので、どの演目も初めて聞くものばかり。でも、仲入りも含め約2時間半、たっぷり楽しんだ。
面白かったのは、桂しん吉の「犬の目」と桂米二の「青菜」かな。「犬の目」は、目の具合が悪くなって眼医者に診てもらった男の話。眼医者はグリグリと患者の目玉を抜いて、洗浄して入れ直そうとするのだけれど、犬がその目玉を食べてしまったのだからさぁ大変。仕方ない!と犬の目玉をくりぬいて、患者の目に入れるが…という展開。たこ焼きのような要領で目玉をほじくる様子が笑いを誘う。
「青菜」は、仕事の後に旦那に酒を振る舞われた植木屋が主人公。旦那の粋なもてなしと、奥方との品のあるやりとりに影響された植木屋は、家に帰って近所の友達相手に旦那の真似をしてみるが…という話。
「鞍馬山から牛若丸が出でまして、その名を九郎判官」
「義経、義経」
植木屋に振る舞おうとした青菜がなくなっていたので、それを奥方と旦那がさりげなく伝え合うシーンのこのかけあいが、オチにもつながっている。炎天下での庭仕事の後、冷や酒を飲む。植木屋の火照りがさ~っと冷めていく様子がよくわかる。
落語のすごいところは、座布団の上に座ってしゃべっているだけで、複数の人のやりとりや、その場の情景が浮かんでくること。扇子と手ぬぐい、あとは聞く人の想像力さえあれば、そこにドラマが生まれるのだ。テレビや雑誌みたいな情報が積み込まれ過ぎたメディアだけじゃなくて、こういう想像力を磨く落語みたいなものを、学校教育なんかにもどんどん取り入れるといいんじゃないかな。
「軒づけ」を始める前には、米朝の愛弟子だからこそ知っている、米朝が人間国宝になった日のエピソードなども語ってくれて、面白かった。「高倉狐」をやった桂すずめさんも存在感あってかっこよかった。大阪在住経験もあるせいか、上方落語の関西弁がしっくりなじんで、その翌日は頭の中では全部関西弁トークになっていた。
こちらは桂米朝事務所のサイト↓
- 2004/05/31更新
- 2004/05/30登録
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コメント (2)
2004/05/30
Poughkeepsie やはり生で観るに限りますね。太鼓のお囃子などと一体になって、いいですね。
すーじー ほんと、生で見る落語は楽しかったです。生「米朝」師匠もいつか見てみたいなぁ~
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