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MoMA ニューヨーク近代美術館展

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本展はニューヨーク近代美術館(MoMA=Museum of Modern Art)のコレクションから、約250点の美術作品を紹介している。よくある時系列的な展示ではなく、「根源に戻って」「純粋さを求めて」「日常性の中で」「変化に向かって」という四つのテーマに分けて編集的に並べている。

しかし結局、ずっと眺めていくと従来の時系列的な展示とあまり変わらない。なぜなら四つのテーマは、19世紀末から20世紀に至る「モダン」という時代に沿って、それぞれの冠にテーマを付けているだけだとも言える。その理由としては、美術にそれほど造詣のないひとにも飽きないような作りを目指している節もあるだろう。膨大なコレクションの中から、上手く選んでいる。それを編集の妙だとも言えなくはない。しかし、国立系の美術展にありがちな、ただ時系列と系統に沿って並べられた雑多な作品群を目の前にした疲れと、同じ疲労を感じた。

美術品を上手く歴史から離すことは難しい。当時の状況が分からなければ、その作品が芸術として評価された点、しいては歴史的な意味は掴みにくい。反対に、その後に与えた影響や現在その影響下にあるモノたちはどうだろうか。周りを見渡せば、それらのシュミラークルたちが、商業的なハイスピードに乗って世界へ満ち溢れている。過去と切り離された形で作品の前に立ってしまったとき、純粋な驚きはあるのだろうか。

もし本点のようになる程度セレクトされた作品ではなく、パリのポンピドゥーセンターのように、膨大な現代の美術作品がどこまでも並べられた景色を目の前にしたとき、私たちはより特殊な疲労感を覚えるだろう。それは疲労感ではなくて、徒労感に近いのかもしれない。シュミラークルに覆い尽くされた生活が、凝縮された形で、果てしなく並んでいるのだから。

だから今回も、楽しんで鑑賞した作品は幾つかの写真だけだった。写真は時代の背景を程よく残す。でも時代の気分を醸し出すそれぞれのスタイルは、自由な想像の邪魔をしない。どんな作品であれ、ある程度楽しむことができる。被写体に対して、あまり革新的な意味を持たないとしても。写真の持つ世界の切り取り方は、今の時代にとても合っている。

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  • 2004/06/05更新
  • 2004/06/04登録
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人名・団体名MoMA

  • (kamba)

The Museum of Modern Art, New York ニューヨークにある現代美術館。

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