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「クロード・レヴェック展」

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「クロード・レヴェック展」は水戸芸術館現代美術ギャラリーにて展示されました。

パンフレットに載っている作品の何一つも展示されていない(よく読むと「すべて新作で創り出します」と書いてある)ことが非常に残念。まず、会場に入るとゴーと鳴り響く轟音が聞こえてくる。この、会場に数カ所設置されたアンプから流される轟音は、夜中に鳴り響く海音のよう。

暗い空間。合わせ鏡のように配置された二枚の巨大なスクリーンには、濡れた路面を通り過ぎる車のヘッドライト(まるで夜の川面に光る波頭のように見える)の映像のループが映し出された作品。その巨大な二枚のスクリーンへと向かうプロジェクターの光は、側面の壁にも映し出され、まるで二枚の画面の中心へとむかって吸い込まれていくように見える。プロジェクターの脇に置かれた椅子に座り込みながら、海鳴りに似た大きな響きと、吸い込まれる光を眺めていくと、言葉どおり心地よい睡眠に落ち込んでいき…。

この他には、ネオン管を使った作品、砂利を敷き詰めた部屋に、ブラックライトに照らされて発光するロープでつくられた塔などがありました。

地方都市にありながらも独創的な活動をし、またその芸術と市民との新しい関係の模索などが、たびたびメディアに取り上げられている水戸芸術館ですが、パンフレットの問題やこの作品数の少なさを考えると、正直少し拍子抜けの部分もありました。よく言えば、意味もなく作品を並べ立てて空間そのものを殺してしまう品のない美術展と比較して、シンプルな意志と統一感を持った展示として受け止めれば共感が持てないこともないけど。

また、実際に水戸の市内を巡り、美術館を訪れた私の感想では、その地域との関係は、メディアで報じられるほど上手くいっていないという印象。芸術館の象徴する新しいモノと周辺の地域と人々、歴史的(偕楽園など)なモノが切り離され、どうも三者が噛み合っていないような違和感を感じています。これはどの地方都市にもいえることですが。

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