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機会不平等

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読みながらぞっとした。

「ゆとり教育」とは、実は子どもに余裕ができるようにという、親切心から発した改革ではないのだ。
「一部のエリート(スペシャリスト)がいれば、あとは使い棄てできるロボットでいい。ロボットには、学力や知識などむしろ不要」という発想からきているものだったのだ。

就学前の遺伝子診断で能力別コース分けなどという、SFのような論議も実際になされているらしい。

強い者はいっそう強く。弱い者はより弱く。
ゆとり教育の美名のもとに、教育を受ける平等さえ損なわれようとしているのだ。

「現代の指導者層に最も不足しているのは、創造力でも独創性でもない。他者の心や境遇に対するごく常識的な想像力と、人間としての最低限の優しさである」という結びの言葉が痛烈。

機会不平等

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  • 斎藤貴男
  • 文芸春秋
  • 2002/02/24登録
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