ビジュアルバム ブドウ アンシン
VISUALBUM Vol.ぶどう「安心」
松本人志監督・主演による撮り下ろしコント集「VISUALBUM」の中の1本。「VISUALBUM」は、1998-99年にVHSで発売され、2003年に特典ディスク付きの限定4枚組BOXセットとしてDVD化された。
「寸止め海峡(仮題)」(1994年)は、演者(のテンション)に依存するようなスタイルだったが、こちらはストーリーもしっかりしていてコントというよりも、笑いもある短編映画のようだ。
とくにVISUALBUMシリーズ通して、「都…」「いきなりダイヤモンド」「園子」のような、芸人共同体をネタにしたものは、ディテールも細かく洗練されている。
VISUALBUM3部作の中からひとつ挙げろと言われれば、虚無感と怨念に満ちたこの3本目。
■巨人殺人
大男を殺す話。この話は夢のようなリアリティを持つので、変だなと思っていたら、関連するデビュー当時の逸話があるようだ。
■荒城の月
公衆トイレの地下に子供を誘拐し集め、「荒城の月」の演奏と思想教育を行う夫婦。そのスローガンは「上こそ下界、上こそ肥溜め」。機動隊の突入によってあっけなく楽団は解体。
■園子
「びっくりすらー」「しゃかりき、まかりき」などの流行語(ギャグ)で一世風靡した京丸師匠だったが、近年は鳴かず飛ばず。「流行語は逆境に追い込まれたときに生まれる」という経験則を元に、自分を逆境に追い込んでゆく師匠。果たして、新しい流行語は生まれるのか?
最後のエピソードは、「本物の芸人魂を見た」とする弟子の四京と、「最悪や。ごまかしとるだけや」と荒れる一番弟子の一京。その解釈の違いは一体何なのか? カリスマ性(聖性)に対する考察がある。
- 2005/01/10更新
- 2004/07/19登録
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