ダ・ヴィンチ・コード
ダ・ヴィンチ・コード
こういうの好きですね。
美術に絡めるミステリー。
美術と言うより、歴史(ここでは西洋史)絡みのもの、大好きです。内容は読んでみないと勿論分かりませんが、食指が動く。
京極夏彦ファンの方にもいいかも知れない。
最近書店で平積みになっているし、テレビなどの書評でも取り上げられているようですから表紙のモナリザをごらんになった方もいるのではないでしょうか。
私は上下巻を一気に一晩で読んでしまいました。京極氏の作品の長さとは又違いますが、先が気になって気になって止めるに止められなくなってしまった所は京極堂シリーズと似てるかも。
ルーブル美術館で発見された館長の死体が模しているダ・ヴィンチの素描、暗号、秘密結社、キリストの聖杯(インディ・ジョーンズやモンティ・パイソンでも取り上げられたHoly Grailです)、テンプル騎士団、カバラ、などのキーワードは好きな人にはたまらないかも知れません。
しかし、下巻の途中でちょっと先が見えてきたり…。
それはそれで、楽しめます。
今までにもダ・ヴィンチの絵をテーマに書かれたミステリを読んだり、ダ・ヴィンチの展覧会に行ったりドキュメンタリーを見たりしましたが、やはり何度も取り上げられるレオナルド・ダ・ヴィンチという人物の才能と神秘性に改めて興味を持たされた作品でした。幾らでも解釈可能、といってしまえば終わりですが、もともと図像学に興味がある私としては作家としてのダン・ブラウンに敬意を表してしまいます。
そして、キリスト教という宗教に内包された様々な謎、権謀術数、諍い、それが何世紀にも渡り歴史上に大きな足跡を残し続けてきたと言うことを実感できるという意味では、歴史の授業での先生の脱線話以上の効果をもたらしていると思います。
歴史上の著名人がフリー・メイソンなどの秘密結社に属していたということはよく知られていますが、ダ・ヴィンチも然り。
現在も存続するそれらの西洋の秘密結社は、やはり宗教という莫大な力と共に歴史を作り上げてきたのか、その水面下で今は一体どのような事が起きているのだろうと、現代を生きるほんのちっぽけな存在の私すらもわくわくさせられました。
作品自体はフィクションですが、莫大な資料と格闘したであろうノンフィクションの部分をうまく織り交ぜた技量には、歴史の解釈の真偽は別として脱帽。ダン・ブラウンの前作『天使と悪魔』にも手をのばしそうです。
それにしても、歴史の宗教的な「謎」や「儀式」には洋の東西を問わず人類にとって興味を喚起させられるものですね。
「死海文書」や「陰陽道」、「錬金術」、古くは『隠された十字架』の聖徳太子や『人麻呂の謎』もブームを巻き起こしました(現在形もあるか)が…最近はマンガに多いですね。歴史に興味が無い人がそれをきっかけに歴史に興味を持つのはいいことだと思いますが、一時のブームに終わらないといいなあ、と思ったりもします。
※今現在『ダ・ヴィンチ・コード』週間売り上げトップですね。全米800万部…。
http://www.kadokawa.co.jp/sp/...
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コメント (4)
2004/08/24
おが 私も一気に読んじゃいました。いやいや、おかげで睡眠不足になりました。上下2巻で買わないとイライラしますよね、きっと。
2004/08/26
plonker 私は父に勧められたので、そのまま上下巻を譲り受けられたのがラッキーでした(笑)でも、こういう続きものってどうしても間髪おかずに読みたくなりますね。http://www.cnn.com/2004/SHOWBIZ/...(英文)で作家本人がキリストの磔刑などの裏話をしています。多少本の内容に触れているので、未読の方はご注意を。
2004/08/27
cafelover 京極夏彦、私も思い浮かべました。
3作目くらいまではまり、脱線の長さに集中力が果て、離れてしまいましたが。
もしかして、『東京の地下鉄は、戦時中の要人のシェルターとか、なにか秘密にすでに作られていた空洞をなぞって作られている…という話も好きな人多いかも?
http://www.kanshin.com/index.php3?...
2004/08/29
おが 映画化は「どーせ、サブセット版だろうなぁ」と思うとあまり期待していませんが、ダン・ブラウン氏の次の作品も楽しみですよねぇ。/私も「帝都東京・隠された地下網の秘密」は発売されてからすぐに買いました。絶対に「と」なんだろうなぁ、というタイトルに惹かれました(笑)。
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