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エレガントナウチュウ

エレガントな宇宙

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 途中、何度もつっかえながら2年越しで読了した。前半というか準備体操の章である量子力学解説の部分で止まっていたのだが、松岡正剛さんが続けていた例の「千夜千冊」の「1001冊目」が、この本を巡るM理論のあれこれで、たまらず書棚の奥から取り出して再読した次第。(夏休みだったしね)
 M理論はひも理論の延長線上に見え始めた物理学の大統一理論とでもよぶべき体系だが、まだ、そのごく一部しか判明していない。最新の理論によれば空間次元は3次元ではなく全部で10次元あって、身近な3次元以外の7つの次元は、すべて「カラビーヤウ空間」の形で極小に“巻き込まれて”いるのだという。素粒子も含めて“点”粒子は存在せず、あらゆる物質はこの11次元(空間10次元+時間次元)の中に広がった“ブレン”(それが1次元ならば「ひも」である)の振動によって表現される。
 こうした話を著者のブライアン・グリーン氏の巧みな比喩を足がかりにしながら読み進めるのは、一種「架空の登山体験」に似ている。入ったこともない、行けるはずもない高山の地形を、詳細な地図を見ながらガイドされて登る(ことを想像する)ような感覚。余りにガイドが巧みなので、空気の薄さすら体感できるようだ(苦笑)。
 それでも、ガイドから「今、このあたりは五合目だから、昨日登ったあの尾根(理論)がつながってるのが分かるだろう」と言われればそんな気がしてくる。もちろん、地図も無しに霧の中をルートを切り開いてきた物理学者にとっては「そんなもんじゃない」のは承知。

 未だ雲の中に隠されたM理論の最高峰に、今の人間の想像力や世界観で、果たして到達できるのか?ついに到達したその時に、さらに高い「神々の峰」が、その原理的な到達不可能性と同時に姿を現すのではないか.....。そんな物理学の極北にいる人々の心境をつづった最終章も圧巻でありました。
 

エレガントな宇宙

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Fallout

コメント (3)

2004/08/16

島崎丈太 私も二年前位にこの本を買って、最初の辺りで挫折していますが、FalloutさんのKWを励みに再度挑戦してみようかしらん。

Fallout ついでに復刊になったP.ディラックの「量子力学」(岩波書店)も買っちゃいました。これは何年かかるだろう(苦笑)....。

2004/09/03

Fallout この夏、この本を読みぬくきっかけを作ってくれた松岡さんが胃癌で入院手術とのこと。無事の復帰を祈念いたします。

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