ほんかどり
本歌取り
その昔、平安末期から鎌倉時代に和歌などで
古歌の語句・趣向などを取り入れて作歌することを
「本歌取り」といった。
つまり、オリジナルの作品を生かし自分なりの新たなテイスト
を加え、オリジナルとは違った趣の素晴らしい作品に仕上げる、これが「本歌取り」である。
徹底した美意識に従い、自他ともに妥協を許さない
「美の生活」を貫きとおした芸術家、北大路魯山人の
焼き物も「本歌取り」だった。彼の焼き物の大半は古い名器の
写しだそうだ。
今風に言えば「パクる」というイメージに近いかもしれないこの言葉。しかし、日本にはずいぶん昔から「本歌取り」の名の下に、堂々と写しが行われていたと言います。
それは芸術表現のひとつとして確立していたというのだから
驚きです。
模倣の文化ともいわれる日本文化は、明治維新後以来
欧米の個人主義が普及し個人の創造力に重点が置かれる
ようになり、「本歌取り」という言葉は、被害を被り
闇に葬られてしまったようです。
■北大路魯山人(1883-1959)
陶芸家。書家。京都の生まれ。本名、房次郎。
重要無形文化財保持者(人間国宝)に指定されるが
辞退。
芸術家はどんなものであれ位階勲等とは無縁である
べき、という信念を貫いたひと。
写真は、魯山人。
■北大路魯山人資料室
http://www5e.biglobe.ne.jp/...
■何必館 京都現代美術館
http://www.kahitsukan.or.jp/...
[北大路魯山人作品室]
- 2004/09/05登録
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