ペーター・ヘルトリング
ドイツの作家。児童文学を多く書いています。というか、私はヘルトリングさんの本は児童書しか読んだことがありません。ヘルトリングさんとの出会いは、なんと直接出会ったのです。
もう10年以上前のことですが、絵本作家のビネッテ・シュレーダーさんが来日して、ドイツ文化会館で講演会が行われました。絵本の「ルピナスさん」の作家を見たくて出かけました。当日、シュレーダーさんの他にもう一人講演者がいらして、それがペーター・ヘルトリングさんでした。
人生はほんとにわからないものです。あの日、まったく知らない作家で、本を買おうともサインをしていただこうとも思わなかったヘルトリングさんが、シュレーダーさんよりずっと大事な作家になろうとは。
そののち読んだヘルトリングさんの本は「ヒルベルという子がいた」「テオの家出」その他たくさん。ハッピーエンドでは終わらない本ばかりだった気がします。開かれた結末「オープンエンド」にすることによって、読者に現実をしっかり受け止めてともに考えて欲しいのだそうです。ハッピーエンドだけ好きな私ですが、ときに辛い内容がハッピーに終わらずとも、なぜか後味は悪くありません。書き手に愛があるからだと思います。
あの日、本を買ってサインをしていただかなかったことが今も悔やまれます。
(写真はヘルトリングさんの短編集「家出する少年」の表紙)
- 2002/03/04更新
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