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ILLUSTRATIONS OF ANIMALS & PLANTS IN EDO ERA

「江戸の動植物図」

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~知られざる真写の世界~

江戸時代の博物画(動植物図)に関する本。

若冲などの博物画らしき作品を見て「一体、どういう意図から?」と不思議に思ったことはないでしょうか。不思議だからこそ惹かれもし理由など問題にしない私ではあるが、実は何の意図もないことはなくそれなりの背景が見えてくると「なるほど」と腑にも落ちるというものです。

これは江戸時代の動植物画に関する本で、何ユエにこれらが描かれたのかということをこの本によって私は初めて知った(というか不思議には思ったものの敢えて知りたいとまで思わず、図書館で日本の博物図に惹かれ手に取ったユエに偶然知っただけ)。


以下、知ったことを少しばかりざっくりと要約。

 世の中が平和となった江戸時代の人々の関心事は現代と同じく無病息災。医療としてのナチュラリズムが注目された。薬となる動植物を調べる学問を「本草」と呼んで、鎖国下においても高価な蘭書や関連本の輸入は自由だった。さらに動植物図を盛んにしたのは、各藩が殖産事業のために大名が自らスケッチしたり絵師を抱えたりして「諸国産物帖」を編纂したことにある。武士のみならず医師・町人からもナチュラリストが輩出、競って動植物の確かな観察による「真写」「生写」を目指した。

* ナチュラリスト大名の先駆者は、平賀源内や三木文柳のストーカー的パトロン、高松藩主の松平頼恭。広大な藩の薬園は今は栗林公園になっている。

* 鎖国下にあっても西洋の学問や中国の黄檗文化などが長崎から流入して様々な文化サークルやサロンが形成され、茶会や詩会・書画会が始終催されるなど江戸の文化は爛熟期を迎えていた。


[個人的チェックポイント]
● 森野旧薬園 …日本最古の私立植物園。
現在も薬草を学ぶのに適す。近鉄線「榛原」駅からバス。
● 円山応挙「百蝶図」 …水戸彰考館
● 栗本丹州「千蟲譜」/ 増山雪斉「蟲豸帖」/ 飯室楽圃「蟲譜図説」

  +

入手困難かも知れません。図書館などを検索して下さい。

「江戸の動植物図」

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詳細情報
  • 朝日新聞社編
  • 1988年発行
  • ¥2,400
  • 2006/05/26更新
  • 2004/10/09登録
  • 5101クリック

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コメント (4)

2004/10/10

もえぎ  沈南蘋の影響も考えられるか?応挙「百蝶図」は大好きです。退色した絹本(のように見える)空間に群舞する蝶・蛾オオミズアオもいたりして…笑。天下泰平も300年続くと円熟退廃の美も生まれたり。薬草園はまたの名を毒草園とも言いますね。

2004/10/11

薬は毒にもなり毒は薬にも変ずる、要は使う者の匙加減ということでしょうか。 + 中国からも様々な情報を得ていたようで、応挙等に影響を与えた沈南蘋はその頃の日本の風潮に即していたが為に招聘されたのでは..。 + 応挙の百蝶図がお好みなら岸岱の「群蝶図」もお好きだと思います。蝶の乱舞する絵には「女々しいかしら」と思いつつもどうしても魅せられますね。

2006/06/09

凡人 うわぁ~この本読んでみたいと思ったのですが、プレミアついてます(悲)教えて頂きありがとうございます!

えっ そうなんですか。図書館からもう一度借りて読みなおそうかな(貧乏根性) ひとまず、こちらで我慢してください。http://www.ndl.go.jp/nature/...

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