電照菊
秋の風物詩・電照菊。日が短くなるにつれて開花する菊の植物学的な生理を利用して夜間照明で夏が続いていると錯覚させ、開花を人工的に調節する生産方法です。年の瀬や品薄の時期を狙って高値で出荷します。菊を欺く姑息かつ卑怯な(失礼)やり方とは対照的に、9月から11月中旬まで行われるこの電照は、何とも言えず美しい風景を作り出します。このあたり、なにか意味的にアンビバレンスな感じでいいです。自然を歪める人類の叡智は、禁忌的かつ破壊的であるが故に、時として美しくみえるのでしょうか。マスターキートンに出てくる話、人工的に太陽をつくろうとしたロシアの核物理学者を思い出します。大袈裟だし、電照菊はもっと平和的で良いものですが(笑)
電照菊は、愛知の渥美半島、小豆島の池田町、福岡の八女が三大産地らしいです。東京からはいちばんに近くて愛知か…。見に行くにはちょっと遠い。そう言えばコミックキューで貞本義行が描いていた「Dirty Work」という読み切りのラストシーンも似たような景色で愛知県だったなー。こちらは高浜市の養鶏場の電球でしたが。そして、何かを連想する時、それが常に漫画なところが気にかかる。学がありません。
- 2004/10/11登録
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