ルイス・キャロル
童話作家、数学者。「不思議の国のアリス」、「鏡の国のアリス」などの童話作家として有名だが、本職は大学の数学講師。
「不思議の~」はファンタジー王国と言っても良い英国においても最高の部類に入る傑作。大学の寮長の娘(ロリーナ、アリス、イーディスの三姉妹)と遊びに行った時に即興で語った話を後でまとめたものが「地下の国のアリス」で、これは手書きで挿絵も自分で描いていた。それを正式に出版するために加筆・修正して挿絵もプロに依頼して「不思議の~」が完成した。論理学者らしい言葉遊びや論理遊びがたくさん盛り込まれており、日本語訳では面白さが半減するのが残念。原文も知りたい人には稲木昭子、沖田知子著「アリスの英語-不思議の国のことば学」が面白い。
子供が喜ぶように考えた話なので説教臭いところがないのが大きな特長で、児童文学者としての地位を確立してしまってから書かれた「シルヴィーとブルーノ」が家族愛や友情といった道徳的主題を持っているのと対照的である。荒唐無稽なストーリー展開が後の前衛文学・不条理文学やその他の芸術分野に与えた影響は絶大で、児童文学という枠を越えた歴史的作品と言える。何度も映画化されているが「ドリーム・チャイルド」が感動できる作品になっている。不思議な世界を再現した作品としてはヤン・シュヴァンクマイエルの「アリス」が良い。ディズニーアニメ版も有名だが、アリスファンの評価は低い。
キャロリアン(ルイス・キャロルに深い思い入れを持つ人たち)は世界中にいて、彼の作品や彼自身に関する研究も多い。伝記だけでもかなりの数が存在する。いわゆる”ロリコン”のイメージが定着している彼だが、誤解されている部分も多い。これは、フロイト心理学が流行していた時代に書かれた伝記での仮説が、70年代以降の日本におけるロリコンブームに乗って事実として広まってしまったのが原因らしい。彼が少女のヌード写真撮影に熱中していたのは事実だが、これは当時の流行であり、多くの写真家がやっていたことだそうだ。また、日本では広く信じられている「13歳のアリスに求婚した」という事実はなく、近年の研究では「常識的なごく普通の大人だった」という説が有力らしい。
- 2004/11/28登録
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- (わだまり子)
『不思議の国のアリス』 (原題:Alice's Adventurs in Wonderland/1865) の著作で有名なルイス・キャロル。 数学者でもあり、写真家でもあ...
「不思議の国のアリス」のしおり
- (飛行おに)
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