リュウサホウロウ─サバクノハナヨン
流砂放浪─砂漠の花Ⅳ
金蓮花・著 集英社コバルト文庫
+宰相クノーヴァレアによって、シルヴァスの公子が生きていることが漏らされる。それによりカリュンは、一度は解放したシリスを再びカナルサリに迎えねばならなくなった。女王カリュンフェイの名のもとに捜索は開始され、オアシスに検問所が設けられる。だが、捜索対象は二色の瞳を持つ者―シリスとともに旅立ったセイランダだった。その意味を正しく理解したシリスは、自ら名乗り出るが。
段々このシリーズにも慣れてきました。と思ったら次の巻で最終巻なのですが。
私は、砂漠の花を読んでいる時にいつも思うのが、孤高の姫だろうが何だろうが、いつも傍らに空気のようについてくれている男性がいて羨ましいなぁというようなことです。このお話では、レンソールがその立場にいるわけですが。私は黒髪ラブなので、レンソールが好きです。シリス君もいいなぁと思うけれども感情移入をするほど好きではない。
レンソールのどこがいいかっていうと、感情を押し殺しつつ好きな女の子の横にいつも控えているってところなのですね。静かに守っているというか。さながらベルばらのアンドレもそのような立場にいたと思います。だから最後は、カリュンとレンソールが結ばれて欲しいなぁと願ってやまないのですが。
蓮花さんの小説を読んでいる時の私は、いつでも学生時代のあの胸ときめく瞬間にタイムスリップできるし、ああ、帰ってきたんだなぁと、安心するのです。少女小説というのは、夢があります。中身が陳腐な物語も沢山ありますが、蓮花さんの小説は、近代小説にも引けを取らない静かで緻密でロマンス溢れるお話だと思いますよ。
読んでいらっしゃらない方は是非。
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