ハンス・フィッシャー
メルヘンの国のマイスター
子供達に愛されている絵本作家として知られているフィッシャーは、美術学校で装飾画、版画を学び、働きながら芸術の第一線を目指しました。
そして、絵画だけではなく、舞台美術、ショーウィンドウや見本市のスタンドの飾り付けなど大掛かりな仕事をはじめとする多忙な日々を過ごすうち、体を壊してしまいます。
今まで通りの仕事をこなせなくなった彼は、静養をかね家族で引っ越しし、近くの山や川でスケッチをしたり、家で子供達とすごす毎日を送るようになります。
父親フィッシャーは、画家としてごく自然に子供達に絵本を作ってやりました。長女ウスラには『ブレーメンの音楽隊』を、長男カスパールには『いたずらもの』を、そして末娘のアンナ・バーバラには『たんじょうび』を。そして、フィッシャーは彼女のためにもう一冊『こねこのぴっち』を描きます。
日本で彼の絵本がはじめて出版されてから、30年以上にもなります。そんな長い時を経てもなお、多くの子供達に愛されているのは、その芸術的な質の高さに加え、芸術家フィッシャーの作品の視点がいつも子供に向けられ、そこに父親の子供をみつめる愛情が感じられるからではないでしょうか。
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