花曲/荒木経惟
瑞々しく咲き誇る花ではなく、
朽ちて色褪せる花々で埋め尽くされた異色の写真集。
闇に写し出された枯れゆく花。
それは、クローズアップすることで
ますます妖しく、悲しく、魅惑的。
彼岸に漂う花の香気とエロティシズム、
花弁のカーブと重なりによって奏でられる音楽が
聴こえてきそうな・・・。
絶版前に買いそびれ、長い間探し続けていたものです。
アラーキーは被写体の本質を捉え、
否が応もなく写し出す天才。
花がこうも密やかな顔を持っているとは思いもよりませんでした。
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