サイコ・マンティス
サイコ・マンティス
コナミのプレイステーションソフト「メタルギア・ソリッド」に登場する超能力者、サイコ・マンティス。
画面の内側と外側。正常と異常。
彼は自らが属する世界の中では異常者であり、他人には理解できない事を口走る。
主人公、ソリッド・スネークはゲーム世界の中で人格を持っている。操作するプレイヤーを彼は意識しない。彼は自分の意志で判断し、行動していると思っている。その背後にプレイヤーが「憑依」している。幽霊のように。
プレイステーションのデータカード上の情報を読みとって、あるいはコントローラーの振動機能を使って。マンティスの言葉は憑依する我々に向けられている。ゲーム世界のスネークにとっては理解不能な戯言にしか聞こえない。
我々の世界でも、世界の「外側」とコミュニケートできる人間とは、このようにわけの分からない事を口走る異常者として目に映るのかもしれない。ずれた世界を橋渡しする者。
●マンティスの攻撃の一つ。画面がブラックアウトし、「ヒデオ」という緑色の文字が右上に出る。思わず、テレビのリモコンを操作してしまった。絶妙の感覚。
●リボルバー・オセロットがスネークを拷問するシーン。右上に「○ボタンでライフ回復 セレクトボタンでギブアップ」と書いてある。拷問中に○ボタン連打を繰り返す。これは一体何をやっているのだろう?キャラクターを操作することによって快感を得るところのゲーム、のはずが、苦痛から逃れる為に、機械的にボタンを連打している自分。ポリゴンで構成された、苦しんでいる肉体。ボタンを叩いている、機械としての身体。
そもそも、拷問とは?痛みとは?身体とは?。そんなことを考えさせてしまう現実の断面。
- 2005/01/22更新
- 2005/01/21登録
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