ラクゴデシジャク
らくごDE枝雀
桂枝雀/ちくま文庫。
優れたエンターテイナーであった桂枝雀は、理論家でもあった。
それまで恣意的に分類されていた落語のサゲを、聞き手の心理によって、ドンデン、謎解き、へん、合わせの4種類に再分類。
これらは、普通の状態である「ホンマ領域」を挟んで、内側に「合わせ領域」、外側には「離れ領域」を想定し、全部で3重の領域内で、話の筋がどう進行するかで分類しようというもの。
「離れ領域」が非常識で、とりとめなく、不安定であるのに対し、「合わせ領域」は安心感がある。しかし、あまりに合い過ぎると、嘘に近づいてしまう(「そんなアホな!」である)。
普通の状態を、そのどちらでもない状態と定義し、「ホンマ」(本当、真実)と名づけるところに、極めて現実的な感覚がある。
なお、この分類はお笑いのみならず、物語の構成方法としても応用できるだろう。
- 2005/01/14更新
- 2005/01/14登録
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コメント (6)
最新コメント5件
2005/01/20
半無人 それは、知りませんでした。情報どうも。
風鈴 「この指とまれ」はちょうど10年前のNHKの番組でした。「笑わせて、笑わせて」上田文世著 淡交社 素顔の枝雀が描かれていて、味わい深く読みまとた。
2005/01/23
半無人 うう、また読みたい本が増えてしまった~。
2005/12/16
Poughkeepsie 師匠のDVD集(東芝)のおまけで観ました。上岡竜太郎のTV番組で、これをパネル使い上機嫌で講義してる様子が収録されてます<家宝
2005/12/17
半無人 そうなんですか! 実は、実際の落語は初心者の初心者ぐらいのレベルですが、この理論の話はなぜだかよく憶えていて、うろ覚えだったもので、本を必死で探しました。
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