Michael Wolf
一見、Andreas Gurskyのようにも見えますが、香港の写真家Michael Wolfの写真です。さすがは中国…集合住宅も半端ないです。圧巻。
先日の団地ナイトの流れで、自分は一体団地の何に惹かれるのかなあと考えてみるに…「密度」と「変化」なのかなあ、と。月並みですが。夜にふとこの手の集合住宅を見上げると、様々な色の明かりが灯っています。時にはまったく意図せずに窓から中の生活を垣間みてしまうこともあります。洗濯物や、室外機、パラボラアンテナ、カーテン…たくさん並んだ窓の数だけ人の生活があるのだと思うと、ちょっとぞっとしますよね。世の中の途方もなさを痛感するというか。まったく別々の人間があれだけ密集して暮らしているということに対する奇妙な違和感もあります。蟻塚みたいなのに、別にまとまって機能しているわけでもないし。「変化」については、先だってKW登録している九龍城なんかもそうですが、当初唯の無機的な箱でしかなかった集合住宅に人の生活が加わり、年月を経て、まるで生命を持ったかのように独自の変貌を遂げていくというのが、当たり前なのに不思議で、たまらないのです。意志を持っているのかいないのか判然とせず、じっとして成長する様は植物のようでもあり、たくさんの細胞や酵素によって構成される臓器のようでもあります。できれば団地の一生を、理科の教育テレビで見るような早回しの映像で見てみたい…そんな想いにかられます。
ところで、この集合住宅の写真の他にもこのMichael Wolfという人、「椅子」という写真集を出しています。ただただ、椅子や座っている人、椅子じゃなくても人が座る場所をとり続けた写真集なんですが、これもおすすめ。潮田登久子「冷蔵庫」なんかもそうですが、こういう即物的な写真集ってなんか好きなんですよねー。
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コメント (2)
2005/02/12
島崎丈太 こういう高密度な空間で生まれ育った子供達が主流になった時の香港や中国等の社会は、どうなるんだろう、と興味があります。 最近出張等で写真に出ているような凄い高層住宅も見かけるのですが、今までの世代と違う意識を持った世代が育って行くんじゃないでしょうか?
紙飛行機 これだけ大きなものの一部として生まれ育った場合、自我や個性にも少なからず影響は及ぼすでしょうね。田舎で育った人とは、ちょっと社会に対する認識にズレが生じるんじゃないかなー。簡単に想像できませんが。あと、如何な縦横つながり社会の中国においても、住宅の密度に反比例してそこに暮らす人たちの関係性は希薄になるんじゃないかなあ。日本でもそうだったように。
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