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蟒之記 (ウワバミノキ)

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発酵学、醸造学の学者である小泉武夫氏が書いた「酒豪小説」。
江戸の「大酒呑み」たちの、まさに豪快な呑みっぷりを記した短編集である。

そこに描かれるのは、

・酒宴のセッティングに恐るべき執念を燃やし、前代未聞、最上級の大酒樽まで作ってしまった男。
・「アルコール」などという概念がない当時に、独自に「酔速度」なる基準を考案し、活躍した利き酒師。
・「酒の道」を極めることで武士道精神を極め名を上げた下級武士。
・大酒合戦で一斗九升五合を呑み干した男。
・密造酒(濁酒)作りに使命を燃やし、大成功を遂げた男。
・新酒一番入荷を競う番船競争を制した、大酒呑みの船頭。

等々……。

呑んで呑んで呑みまくる、「酔っぱらい達の伝説」が軽妙洒脱に語られる。酒の香りが、口当たりが、喉ごしが、胃腑に染み渡るあの感覚が、見事な筆致で描かれる。酒好きにはたまらない作品。しかも、出てくる酔っぱらいたちが、実に気持ちいい。まさに、「蟒」かというほど豪快に呑みながら、他人に迷惑をかけるどころか、感動すら与えてしまう「酒豪」たち。魅力的である。こういう酔っぱらいになりたい(そもそも、そんなに酒は呑めないけれど(笑))。

読んでるうちに、自分が酒樽の中にいるんじゃないだろうか、という感覚に陥る、酔っぱらい必読の書。

忍者ワタリ画像 投稿者:
忍者ワタリ
詳細情報
  • 人名: 小泉武夫
  • 発売元: 講談社
  • 価格: 1800円
  • ISBN4-06-210945-X
  • 2003/02/10更新
  • 2002/03/14登録
  • 1445クリック

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コメント (16)

最新コメント5件

2003/02/10

忍者ワタリ 存分に酔っぱらってください。読んでるのか、呑んでるのかわからなくなる快作です(笑)

Go涼 読み返すと二日酔いになります…

2003/02/11

縞子 呑み始めました~

2003/03/03

縞子 あははははは。いやーご馳走様でした。皆様と杯を交わしたような気になってきました。面白い~!!一話に出てきた源内の放屁論を読んでいたのでなんか出てきて嬉しかったです!

2003/03/04

おが いま、本当の宿酔いなんで、この話しを思い出したくないっす...(笑)

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