タナカコウジ アマゾンヒョウリュウ
田中光二「アマゾン漂流-最後の冒険大陸を行く-」
SF・冒険小説作家の田中光二氏がブラジルのアマゾン河流域を旅した紀行モノ。ブラジル人のおおらかさ、いいかげんさ、アマゾンとブラジルの自然の雄大さに圧倒されつつも、著者は旅を続ける。
魔都マナウスではボアッチ(男性の為の社交クラブ)に繰り出してブラジル人女性の美しさに魅了され、サンタレンではアマゾンの大ジャングル「インフェルノ・ヴエルデ(緑の魔境)」をかきわけるトランスアマゾニカ・ハイウェイをひた走り、パンタナル大湿原では大ナマズ釣りに挑む・・・
もともとこの作家は冒険・SF小説で有名な人で、アマゾンに関する冒険小説(「アマゾン・チェイス」等)もたくさん書いているが、紀行文でも風景描写や人間描写が素晴らしく、読み進むうちにアマゾンの虜になってしまう。近年は仮想戦争物を多く書いているようだが、また、こういった読み応えのある紀行物・冒険小説に戻ってきてもらいたいものである。現在、絶版で古本でしか入手できないが、絶対のオススメです。アマゾン紀行モノでは高野秀行氏の「巨流アマゾンを遡れ」と双璧をなす傑作だと思う。釣りが好きな人も是非どうぞ。
「クィヤバからは街と人間の世界だ。生きて行くために複雑な手続きを必要とする世界にかえらなければならない。しかし心は当分充実したままでいられるだろう・・・この世界の向こう側にブラジルがあると考えるだけで退屈することはない」
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