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ニショウテイ

二笑亭

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 時代は昭和初年、東京深川に実在した奇怪な建築「二笑亭」。当時”化け物屋敷”と称されたこの建物が、今僕にはとても気になる存在になっている。

 その建築主で設計者でもある渡辺金蔵は、10年以上かけた二笑亭の建設の最中に、精神障害を来したとして完成を見る事なく病院送りにされてしまう。(しかし結果的には、病院送りにされた事が現在まで名前の残るきっかけになっているんだけれど。)

 昭和の初め(1920年代)というと、当時建築界では海外で ル・コルビュジエ、ミース・ファン・デル・ローエ、フランク・ロイド・ライト、国内では堀口捨己・伊東忠太などの建築家が活躍し、モダニズムが全盛の時代を迎えていた頃、彼は当時の建築界とは距離を置いた状態でこの建物を建てていた。

 要するに彼はアウトサイダーだった。

 僕はこのアウトサイダー(外部者)という立ち位置がとてもきになる。

 外部者である事は、積み重ねた知識や経験に凝り固まる事がない、そういった状態でいる事ができる人なんじゃないかなとおもう。

 ”アウトサイダーである”というものの見方が、今どれだけ自分の役に立つものなのかは、しっかりとは見当つかないけどなんか気になる。だから二笑亭。
 

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