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デザインのデザイン (デザインノデザイン)

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私がデザインに興味を持ったきっかけは、一年ほど前だったか、本屋さんで、たまたま、「デザイン言語」(奥出直人/後藤武 編集)を手にしたことでした。
そこで、「デザイン」という言葉が、単なる「見てくれ」にとどまらずに語られている世界があることに、とても興味を持ちました。

そして、私は、いわゆる「デザイン」に関わる仕事をしているわけではないけれど、「デザイン」という言葉を、少し深く考えながら、モノをつくる、ということや、そのモノを手にする、ということを捉えてみるとおもしろいな、と思い始めたのでした。

そんな中で出会ったのが、原研哉さんの「デザインのデザイン」。これは、デザインというものを、素人なりに、少し考え始めた私にとって、デザインというもののおもしろさを垣間見させてくれるだけでなく、普通に、人としての思考の仕方というか、ものの考え方というか、そういうところでも、ドキッとさせられることの多い本でした。
いまや、私のお気に入りの本のTOP10に入ります。

第一章から、かなり、ガツンと来ます。
私が、思わず、線をひいて、何度も何度も読んでしまったフレーズを抜粋します。

「時代が進もうとするその先へまなざしを向けるのではなく、むしろその悲鳴に耳を澄ますことや、その変化の中でかき消されそうになる繊細な価値に目を向けることの方が重要なのではないか。」

「創造的なものごとの端緒は社会全体が見つめているその視線の先ではなくて、むしろ社会を背後から見通すような視線の延長に発見できるのではないか。」

なるほどー!

全体を読み通すと、原さんのデザインに対する熱い想いが伝わってきます。
そして、ロマンだな、と思わせられます。

そういう、真摯で、ロマンがあって、淡々と、でも、ふつふつと燃えている感じがする原さんの文章に、私は、すっかりやられてしまいました。選ぶ言葉づかいや言い回しも、本当に素敵ですね。
これ以降、原研哉と書いてあるものには、すぐさま飛びついています。

次朗画像 投稿者:
次朗
詳細情報
  • 発売元: 岩波書店
  • 価格: 1,900円
  • 2005/02/22更新
  • 2005/02/22登録
  • 1487クリック

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コメント (9)

最新コメント5件

2005/03/01

901 仕事のやり方は人さまざまですが、商品特性や社会動向からコンセプトやアイデアを引き出し、イメージの統括や、表現全体のトーン&マナーの管理をする仕事です。いっしょに仕事するクリエーターの能力を100%引き出せる人。映画の監督(ディレクター)みたいなものですかね。原監督です!

2005/03/02

次朗 なるほど、そういうことなんですね~!自分ひとりで本を読んでいた時よりも、901さんから色々教えていただいたり、他の人のコメントを読んだりして、もっと味わい深くなってきました。なんか、うれしいなあ。

901 商業デザインは、自分の作品自体を売るアーティストでも芸術家でもないので、最終的に「機能する表現」になっているかどうかが重要です。それが美しかったり、おもしろかったらベストデザインだと思っています。カッコよくても機能しなければ×。

次朗 そうですよね。私のような一般人が「デザイン」という言葉を使う時は、どこか、みてくれだけを指していたように思いますが、原さんの本を読んで、そうではなくて、最初に、そのモノが一体なんなのか、ということや、気づきだったり、想いだったり、それらの要素がきちんと抽出されて、咀嚼され洗練されてモノに落ちていく、そのプロセスのことを指しているのが、とても新鮮で、なるほど!と思うところでした。

901 この本を読んで気づける次朗さんみたいな人が増えたら日本人のセンスも変わっていくと思います。だって整理整頓された誠実なデザインって気持ちいいですよね。

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