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安全な通信を簡単に実現 「暗号バッグ」

通信の秘密を守るためには暗号化が望ましいが、そのために煩雑な手順を踏むのは億劫だ-----暗号バッグは、そんなユーザーのために簡単さと安全性を両立するセキュリティソフトである。
使い方は簡単、最初に「暗号キー」と「暗号バッグ」をセットで作成し、バッグの方を通信相手に送るだけ。相手が暗号化したいファイルをバッグに入れると自動的に鍵が掛かり、自分以外開けなくなる。送り返してもらう時に他人に盗まれたとしても、自分の持っている鍵がなければ開くことはできない。
この方式を「公開鍵暗号」という。

古くから使われてきた暗号システムは秘密鍵暗号といって、暗号化する鍵と解除する鍵に同じものを使用する。鍵が盗まれない限りは安全だが、鍵そのものの受け渡しは暗号化できないから、そこを狙われればアウト。
これに対し公開鍵暗号は、秘密の鍵と公開される鍵のセットで運用する。公開鍵で暗号化されたものは秘密鍵でしか解除できないから、公開鍵を送って暗号化してもらい、受け取ったデータを秘密鍵で開けることで、読むための手段を盗まれることなく安全に暗号化する手段を提供できる。

暗号バッグは、さして特殊なソフトではない。公開鍵暗号方式自体は一般に広く用いられているものだし、同様のことが行えるソフトは多数存在する。
それらと比較した暗号バッグのユニークな点は、単純な機能とメタファーの明確さにある。公開鍵として渡す「暗号バッグ」自体にファイルを暗号化してひとつにパッケージする機能をセット、秘密鍵はそれを解除するだけに特化しているため、誰でも簡単に使える。アイコンも象徴的だ。

暗号はまだ扱いが面倒な感があり、セキュリティに敏感な一部のユーザーにしか受け入れられていないが、暗号バッグはそれをごく普通のユーザーレベルにまで敷居を下げてみせた。
まだ開発中で、Win2000以外で動作保証のない状態であるが、ゆくゆくはWinのみならずLinuxやMacOSなどへの対応も期待したい。

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芹沢文書
  • 2005/06/24更新
  • 2005/03/10登録
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