「悪魔のような女たち」
Jules Barbey d'Aurevilly(1808-1889)
この短編集に「珠玉の」という形容詞をつか
わなければ、何に「珠玉」という言葉が使える
のか?と思うほど、私にとっては完璧な短編集。
悪魔みたいな女、ではなく悪魔的な狂気の愛に
憑かれた女たちの物語。
この短編で描かれる女たちの愛は至純の愚か
さの中に天上の輝きをはなち、また絶望よりも
暗い。
この書は一種の聖女譚なのである。
悪魔のようなという言葉が、愛の暴力的な強度に
与えられた言葉なのであれば、聖女の神の愛は十分
暴力的且つ不条理であるからだ。
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