吉本ばなな/キッチン
吉本ばななの登場はやっぱりほんのりと衝撃的なものでした。矛盾するような表現ですが、漫画世代にとって、はじめてまったく同じ感覚でシフトできる文芸小説、というスタイルはあざやかに納得できたし、それまでは存在し得なかったものだったと思います。
しばらくすると忘れてしまい、そのせいでまた読みたくなり、ああわかるわかる、とこころにしまいこみ、また、しばらくすると忘れてしまう。
それが 小説の理想的な在り方なのかどうか、ぼくにはわからないけれど、吉本ばななの最高のエッセンスはやはり、この作品のなかに集約されているのは間違いないでしょう。
- 2005/03/28登録
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