ジムのノート
1995年、パーカッションプレイヤーのJames H. VanDenAkker氏が腎臓ガンで亡くなったとき、彼のPCにはハンドドラムに関する著作が残っており、それを発見した友人が、今もインターネットで公開し続けている。誰にも知られることなく消え去るはずだったジムの著作が、ぎりぎりでインターネット時代に間に合い、死後も世界中に知られることになった。そんないきさつも興味深いが、著作の中で語られているハンドドラムの教則集も実践的で十分な価値がある。
コンガやジャンベなど、あらゆるハンドドラムに共通するリズムの基礎、練習法、構造の解析が記されているが、練習に欠かせないものとして、高さの合った椅子はもちろんだがタオルやゲータレードを挙げているところが、ストイックに練習を続けてきた人の実感がこもっていて興味深い。
私は、ガーナのパンロゴ・ドラムを手に入れた直後、インターネットで検索して得た数少ない貴重な情報として大いに参考にさせてもらったのだが、リズム譜ばかりに気をとられ、ある日なにげなく"
A NOTE ABOUT JIM"を読むまで、長い間それが故人の言葉であるとは気がつかなかった。とはいえ、モーツアルトだって故人である。人の死が関わると深刻に受け止めてしまいそうになるが、興味本位でも何でも、気楽にのぞきに来てくれれば故人も本望だろう。
”私の遺産はすべての人間性の遺産だ。私の先祖の地は惑星地球そのものであり、私はマイノリティではなく人類の一人だ”James H. VanDenAkker(1948-1995)
- 2005/04/04登録
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