MITSUBISHI BOXY PEN
三菱鉛筆・ボキシー
■BOXYは、1975年から1980年代にかけて一世を風靡した、三菱鉛筆伝統の学生向け商品シリーズだ。スタイリッシュなデザインが特徴で、スーパーカー消しゴムを弾くボールペンとしても流行した。2006年3月にペンセットなどの限定復刻版が出た。
BOXY ステーショナリーシリーズ 限定復刻版
http://www.mpuni.co.jp/newsrelease/...
■ボキシーの簡易万年筆は、丸いペン軸が現代的で、気に入っていた。たった210円の万年筆でも、書き味を試してみると、意外にいけることがあるのだ。残念ながら2005年時点で廃番のようだ。
デザインB、機能C、革新性E
■三菱鉛筆は、眞崎仁六が1878年にパリ万博で見た鉛筆に想を得て、1887年に新宿で創業した眞崎鉛筆製造所が前身である。1901年に初の国産鉛筆「局用鉛筆」を開発し、「逓信省御用品」に採用される。1903年に、眞崎家の家紋が「三鱗」であることと、局用鉛筆の硬度が3種類あることから、「三菱鉛筆」を商標登録した。これが三菱鉛筆の社名の由来である。1925年に大和鉛筆(1918年神奈川創業)と合併し眞崎大和鉛筆となる。戦後1952年に、登録済み商品名に合わせて、社名を三菱鉛筆に改称。1958年にuniユニ鉛筆、1975年にBOXY、1986年にブロッキー、1987年にプロパス、1994年にシグノを販売開始した。現在は、uniをコーポレート・ブランドとして押し出している。
三菱鉛筆
http://www.mpuni.co.jp/company/...
■なお、三菱鉛筆は、三菱グループとは関係がない。三菱グループの「スリーダイヤ」は、1873年に、土佐藩主山内家の家紋「三ツ柏」と岩崎家の家紋「三階菱」から、岩崎弥太郎が改称した海運の三菱商会が起源である。三菱グループは、眞崎鉛筆が「三菱鉛筆」を商標登録した1903年には、すでに知名度を確立し、財閥への道を歩んでいた。三菱合資会社として、日本郵船、長崎造船所(現・三菱重工業)、高島炭鉱(現・三菱マテリアル)、第百四十九国立銀行(現・三菱東京UFJ銀行)、東京倉庫(現・三菱倉庫)、麒麟麦酒等を傘下におさめていた。当時でも蟻と象のような違いがあるので、本家争いには意味がない。
三菱重工業・沿革
http://www.mhi.co.jp/company/outline/...
■三菱グループとは無縁でありながら、正式登録が許可されているのは、三菱鉛筆だけではない。「三菱鉛筆」は、眞島鉛筆が1903年に商標登録し1952年に社名変更したのだが、熊本の弘乳舎も1918年に「三菱サイダー」を商標登録し、大阪の城東交通も1960年に「三菱タクシー」に商号変更している。戦前の商標の既成事実化はともかく、戦後も三菱ブランドの社名を3社に許した行政基準は分からない。「組織の三菱」と言われる老舗グループ企業が無策で放置したとは思えないが、資本関係の有無によらず「三菱を名乗ってみたい」という新興企業は、3社以外にも多々あったはずだ。なお、三菱グループのスリーダイヤは、当初は菱がもっと細かったが、1911年に下部を水平に揃えた安定形になる。三菱鉛筆と三菱サイダーのスリーダイヤは、まさにこの1911年版と同じシルエットだ。他方、後発の三菱タクシーは、独自の「M」マークを採用し、スリーダイヤを屋根に掲げて走ってはいない。なぜか少しだけ残念だ。
弘乳舎「三菱サイダー」
http://www.konyusha.co.jp/
http://www.rakuten.co.jp/fukukousya/...
三菱タクシーグループ・沿革
http://www.mitsubishi-taxi.co.jp/...
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