ラジオゾンデ
もう10年以上前の話。高校に通っていた頃、教室ではうたたねているか窓の外を見ているかのどちらかでした。無為なようで幸せだったような、そんな毎日。窓外の空を時折白い風船が昇っていく光景をよく目にしました。誰があげているのだろう。定期的に目にするけれど一体何なんだろう。青い空に吸い込まれるように昇っていく白い風船。時間にして数十秒にも満たないその静かな光景が、魂が天国に昇ってゆくようにも、はぐれてしまった雲の一部が仲間のもとへと帰っていくようにも見え、なんだか自分にしか見えていない幻覚なんじゃなかろうか、なんて思ったことをよく覚えています。…後にそれが、気象観測に使われる「ラジオゾンデ」であることを知ったときには、なるほどと納得する反面、なんだかちょっぴり残念な気持ちになったものです。
ラジオゾンデは、空気よりも軽い気体を詰め込んだ風船に観測機械をつけて高度約35kmまで飛ばし、直接データを取る観測方法で、世界的にもポピュラーな高層観測方法らしいです。毎秒5mの速さで上昇し、上空35km付近で割れ、パラシュートで落下。詳しいことはわかりませんが、レーウィンゾンデ、オゾンゾンデ、放射能ゾンデなどの種類があるようです。ラジオゾンデは、総称?なのかな?
全国18箇所の気象台から1日4回全く同じ時間に上がる(参考:気象庁の高層気象観測網:http://www.kousou-jma.go.jp/...)のだそうで、通っていた高校はそのすぐ近くだったみたいです。結構見落としていたこともあったんだなあ。全世界約900箇所で同時に上がったりもするらしく、…ちょっとロマンチックな観測方法だと思います。
関東近辺ではいちばん近くてつくばか…ちょっと見に行ける感じではなくって残念…。お近くに観測所のある方は、是非一度ご覧になってください。とても素敵なものですよ。
- 2005/06/11更新
- 2005/06/11登録
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