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けいむしょのなか

「刑務所の中」

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 花輪和一の獄中実録漫画。…あ,知らないヒトのために教科書的な解説をすると,花輪和一というのは70年代初め頃から「ガロ」で活躍 (というにはあまりに寡作だが) していた,一部にカルト的ファンを持つ漫画家である。
 
 1994年に「趣味のモデルガン蒐集が嵩じて発砲可能な改造銃を入手,山林などで試射していた」として逮捕された。大方の予想を裏切って (事件を起こしてない銃刀法違反で実刑を食らうのは珍しいそうだ) 懲役三年執行猶予無しの判決に控訴せず,なんつうかおとなしくお勤めを果たして出所,1998年から青林工藝舎発行の「アックス」に「記憶による刑務所漫画」を連載している。この本はその一連の拘置所・刑務所漫画をまとめたものである。
 
 一読,なんつうか悔悟も反省も,ましてや司法制度への怒りなんてものも全くない淡々とした「男達」の生活である。5人組の部屋,イイ歳をしたおっさんたちがふとんの上でふざけて「テレビ視聴一ヶ月禁止」を食らうあたりにリアリティが漂う。なんつうか,刑務所の本来の目的は「懲役」という字にもあるように「懲らしめ」なんだろうが,受刑者たちはちっともそう思ってない,というか「お勤め」という言葉でわかるように「仕事」みたいに考えている感じだ。その「どんなところにもある日常」がチョー面白い。面白くて大丈夫か,とも思うけれど。
 

「刑務所の中」

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べ画像 投稿者:
詳細情報
  • 発売元: 青林工藝舎
  • 年(代): 2000年(初出は1998~2000)
  • 人名: 花輪和一
  • 2006/04/27更新
  • 2001/11/14登録
  • 6228クリック

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コメント (20)

最新コメント5件

2002/02/26

mkr いま、「刑務所の前」が連載されてます。けん銃のリストアが描かれてるんですが、凄い執念です。

2002/03/24

kan65535 これを読んでからというもの、ブルボン「アルフォート」を食べるときは特別なイベントの気分になるようになってしまいました(笑)

うんうん,その気持ち分ります(笑)。

2002/10/22

崔洋一監督で映画になりましたな。主演は山崎努,「お正月全国ロードショー」って晴れがましい映画ぢゃないと思うがな(笑)。

2005/05/09

matukenzi 実録ものって、リアリティがあってすごいですよね。あの描き込みの細かさは凄い。ちょっと狂気じみている!でも最近自分は吾妻ひでおの「失踪日記」も凄いと思いました。

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カスハガ!!!!おなかいたいいたい。かなり笑えます。

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