藤子F不二雄/ドラえもん
今このニッポンにおいて、国民文学があるとしたら、それは「ドラえもん」で間違いないでしょう。ぼくらは、教科書になんかよりも、どんな立派に偉そうな本よりも、「ドラえもん」に育てられたのあって、いや、いっしょに育ったのであって、それがどんなに幸せなことだったか、嬉しくなってもなりすぎることはないと思います。
ぼくはあるとき、てんとうむしコミックスの、どれでも手にとって、ぱっと開いたページから、ためしに一つでも、改めて読んでみて、とにかく、ひとコマめから、ラストのコマまでの周到で完璧な構成上の計算に大ショックを受けました。いや、これはもう計算ではなくて、天才の愛というべきでしょう。ドラえもんのいない日本なんて、空のない地球のようなもの。最近は初期ドラえもんのアナーキックな狂気ギャグもお気に入りです。
- 2005/08/06更新
- 2005/07/05登録
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