オート 千円ボールペンと300系リフィル お薦め!
■OHTO・リバティは、とてもエレガントなボールペンだ。モンブラン万年筆を思わせる葉巻型で、とても千円には見えない。両端の丸みも手の平で転がしたときの感触もあくまで柔らかい。グリップの黒、リングとペン先の金と、どこにも妥協がない。キャップを締めるときのカチリという音と感触も心地良い。セラミックのペン先も滑らかだ。デフォルトは水性インクだが、ゲル・油性はもちろん筆ペンまで、各社共通の300系規格のリフィルが使える。
■デザインではほぼ同型のトンボ鉛筆のZoom 505bw(2,100円)の方が先行するようだし、書き味では105円のボールPentelより格段に優れているわけではない。しかし、千円級でこの高質感は際立っている。商品名ではブラウンとされているが、実際には奇麗に輝くゴールドだ(画像)。手元にあるのはMineという刻印があるが、商品番号はLibertyと同じCB-10GLで同一商品だ。店頭で見る限り、Proudが後継だろうか。
デザインA、機能D、革新性B
OHTO Liberty/Mine 太軸 CB-10GL 1,050円
http://www.ohto.co.jp/html/...
■OHTOボールペンの優れた点は、デザインだけではない。300系リフィルの幅広い互換性は、いくら強調してもし足りない。実際、一部大型店舗では、水性ボールペンとして販売するだけではなく、最初からボディ44種類(735円)と中芯45種類(315円)の組み合わせを自由に選べるようにしているようだ。デフォルトでは水性黒インクの0.5mmだが、リフィルでは、水性0.4/0.5/0.7/1.0、油性0.5/0/7/1.0、ゲル0.4/0.5/0.7/1.0の黒赤青ブルーブラックの各4色が揃っている。OHOTOの300系規格は、三菱、ぺんてる、ゼブラ、セーラー、パイロット、サクラと各社共通だ。個人的にはゲル・ブルーブラックの1.0mmに関心があるが、ボールペンで「筆ペン」リフィルすら使えるのは驚きだ。
LIBERTY:ボディを選べる自由、中芯を選べる自由
http://www.ohto.co.jp/html/...
300系リフィル 315円
http://www.ohto.co.jp/html/...
■OHTOの水性ボールペン群は、千円でも素晴らしいデザインで、他メーカーの追随を許さない。Libertyの他、epic、Proud、Liberty、FINE、wordsなどがある。とくにepicは、角ばったクリップが都会的で、高級品の気品がある。
OHTO epic CB-10EL 太軸 1,050円
http://www.ohto.co.jp/html/...
■「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう」とは、18世紀フランスの司法官・美食家のブリア=サヴァランの言葉だが、会合などで集まった人たちを手元の文具から比較観察するのは楽しい。
■最多数派は、その辺のバラバラな筆記具をとりあえず引っつかんで来た人たちだ。が、年配の人が安価な、しかし人とは違う文具をいかにも愛おしそうに使い込んでいるのは、形式にこだわらぬ実用主義が感じられて好ましい(自分でも、見栄えが悪かろうが、本格作業にプラマンは欠かせない)。また、統一感のある一揃いの文具を持っている人がいると、ちょっとその人の顔を見直したくなる。他方、若者が分不相応なブランド品をTPOをわきまえずどうでも良い単純事務に使う様子は痛々しいが、高級品を宝物のように大切そうに胸ポケットから出し入れしたりするのは微笑ましい。
■オートの千円の水性ボールペンは、そうした老若男女の誰もにとって、こだわりの日用品になりえる。無駄な贅沢に堕ちず実用の王道を保ちながら、海外高級ブランドに伍して人前でも恥ずかしくない。OHTOボールペンはそんな筆記具だと思う。
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