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New Order / Get Ready (ニュー・オーダー / ゲット・レディー)

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01年作品。彼らの8年ぶりの新作は相変わらず、みずみずしかった。僕には「クリスタル」(#01)の音が耳まで到達した瞬間、今のサウンドプロダクトに乗り、彼らはこの時間まで一気に飛躍してきたような気がした。きっとニュー・オーダーはいつもその時代のポップとは一線を引いて、そして時代の最前線にいるバンドなのだろう。そんな彼らのアルバムはいつも僕に新たな影響を与えてくれる。

もともと彼らは、スティッフキトゥンズというグループ名でバンドを結成し、イアン・カーティスが追加メンバーとして参加、1978年バンド名をジョイ・ディヴィジョンに改名し、インディーズ・デビューする。イアンのカリスマ性で多くのリスナーを獲得したが、イアンの自殺によりバンドは停止。悲しみにくれる日々を抜け、バーナード・サムナー (vo.g)がボーカルになり名をニュー・オーダーと変更し現在の活動に入った。ギター・サウンドをベースにしたポスト・パンク・バンドであったジョイ・ディヴィジョンに対し、彼らは音楽性を一気に変更しダンス・ミュージックへとその方向を示した。シングルリリースではそれが如実に表れており、1983年の「ブルー・マンデー」はクラブ・キッズのテーマソングになった。彼らはダンスフロアに流れる音楽とは少し違ったぎこちないセンスを持っている。胸を締めつけられるメロディーが、直接的なその歌詞が、ノリ重視のポップソングとは全く違うし、存在感をたっぷりと植え付けるのだ。そして、90年代に訪れたマンチェスタームーブメントに突入するも、彼らはとことん当時のマンデーズやローゼスとは距離をおいているように見受けられた。実際の交流は別にして、彼らはそのあたり(音楽性において)どうも近寄りがたい個性が感じられたのだ。

そして『リパブリック』(93)の持つなめらかな感触を少し硬質にしたこの『ゲット・レディ』である。昔からあったインディっぽいサウンドがここには無く、完璧な機材とエンジニアの下で作成されており、彼らの今回の作風に実にマッチしている。アングラ感覚を求める昔のファンはショックに思ったのだろうか?いや、そんなことはないはずだ。彼らはその時によって、自分達で消化した今の感覚を絶妙に取り入れるトレンディな人間である。そのくせ彼らの個性はプンプン臭ってくるほど、CDに魅力が充満している。情熱的な歌詞、ともすれば躁鬱的なポップサウンド、若々しいといえば変だが、みずみずしいといえばわかりやすい。彼らは非常に音楽に対してまじめな人間であり、ひたむきな表現者である。そして、何時の時代になっていてもおかしくない雰囲気に包まれた、たぐい稀なタイプのバンドなのである。それはケミカルブラザーズやビリー・コーガン、ボビー・ギレスピーと競演していることからもわかるだろう。彼らの個性に飲まれながらも自分の音楽が鳴らないことはないのだ。彼らはどこか変わっている。でも、そんな不思議なニュアンスが僕は大好きなのだ。

余談だが00年にでたバーナード・サムナー(vo)とジョ二-・マーのプロジェクト「エレクトリック」のアルバムも名盤なので、こちらもチェックを!

New Order / Get Ready

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詳細情報
  • 価格: 2400円
  • メーカー: ワーナーミュージックジャパン
  • 年(代): 2001年
  • 団体名: ニュー・オーダー
  • 2002/04/02更新
  • 2002/04/02登録
  • 1427クリック

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