早稲田松竹「休館」
3月31日をもって「休館」。残念です。
名画座というより、ミニシアター系の2番館として新しい映画館のあり方を示していた稀有な存在だったし、それを支えてきたスタッフの方々の映画愛の深さも好感もてて好きな小屋だったんだけどな。
最終プログラムはカサヴェテスの2本立て。
まだ彼の人気の出ていないころ「ラブ・ストリームス」がかかっていたことを思い出します。
6/11 友人が追悼文を書きました。長文にて一部紹介(全文はHPに掲載)
「Everlasting Theater 早稲田松竹、
あるいはN.Y.とParisにいちばん近い場所」
1989年。ジョン・カサヴェテスが逝った。小津安次郎みたいに60歳だったと思う。
もう11年くらい前のことになるだろう。当時、映画の助監督をしていた僕は仕事の端境期に入ってしまい、また長いことよくもこんな僕と呆れずにつきあってくれた女の子とも別れ、突然ひとりぽつねんとまったくやることがない日々を迎えていた。
よくあることだが、そういう時期には思い悩む時間だけはくさるほどあるのに、お金はほとんどなく大切な本やCDを売って、その金でまたもや古本屋で安い本を買い(悪循環!!)名画座に行ってから、学生向けの安い定食を肴にビールを1本だけ頼むのが、最高の贅沢だった。
早稲田通りはそういう僕にはうってつけの街だった。下宿から歩いていけたし、どちらかというと童顔の僕を学生と見間違え―確かに休学中だったのだけれど、すでに20代の半ばを過ぎていたのだ―古本屋の旦那衆や定食屋のおかみさんがよくもまあ「勉強」してくれてなんとか口を糊することができたのだ。
そんな頃、早稲田松竹の二本立てプログラムを観るのが最大の娯楽だった。なんだか終戦直後みたいだが、時代は平成になっていた。
なかでも、ウディ・アレン監督「私の中のもうひとりの私」が記憶に鮮明に残っている。「カイロの紫のバラ」('85)「ハンナとその姉妹」('86)「ラジオ・デイズ」('87)「セプテンバー」('88)とまるで人が変わったようにウェルメイドな秀作を次々と発表していたウディ・アレンの第2次隆盛期―ちなみに第1次は「アニー・ホール」('77)から「カメレオンマン」('83)頃。もちろんそれ以前も大いに笑えるけれど―だったので、金欠で見逃していた当作を1時間ほど歩いて早稲田松竹まで観に行った。
観て衝撃が走った。これではまるっきりカサヴェテスではないか!カサヴェテスの妻ジーナ・ローランズ主演による心境小説。学者を演じる彼女が己の内面に“Another Woman”(原題)を発見する物語。しかも、隣室から何者かの声が聞こえてくることから、彼女の内面が変化していくという設定。「インテリア」のような心理映画も撮ったアレンだけれど、これはカサヴェテスの映画にほかならない。いったいどうしたことなのか・・・
以下全文は
http://www15.u-page.so-net.ne.jp/wa2/...
- 2002/06/11更新
- 2002/04/03登録
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コメント (9)
最新コメント5件
2002/12/10
犬子 21日再開のニュース!正式オープンは1/25!ファンの期待に答えてもう一度ということみたい!
2002/12/11
hei うそー!!!うれちぃー。
空腹ライフセーバー シネコンがどうとか、二次利用がどうとか、ふだん経済原理で映画を扱う身としては、映画を通じて「想い」が伝播するという大切なことを忘れがちです。今年一番嬉しいニュースです。
2003/01/18
くとるー ここで昼間よく映画を観たなぁ。館のなかには私といかにも営業回り中のおじさんが計2人。見ていたのはなんだったけ、そんな思い出。
2003/02/16
あおき 復活したんですねえ。嬉しい。
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