自らが美しいと感じることに忠実に...。
パトリック・グエージ
パトリック・グエージ
ケンゾーパルファム マーケティングディレクター
写真家
ケンゾーパルファムのクリエイティブ・マーケティングディレクターとして7年。どんな時代にあっても、KENZOらしく新しい事に挑戦しつつ、ブランドとしての揺るがぬ価値観を創造し続けるパトリック。気さくで柔和な外見からは想像もつかないような、エネルギッシュな彼は、写真家・執筆家という2つの顔も持ち合わせています。
『僕の撮影には「技法」と呼べるようなものが特に有るわけじゃないんだ。光を足すこともしないし、ただカメラを構えて、自然の光を追い求めている。これが全てなんだよ。』
こんな言葉が象徴するように、彼の仕事に対する姿勢は、私たちKENZOスタッフから見ても、いつも真摯で率直な印象を受けます。今回、フラワー バイ ケンゾーの撮影が行われたマイアミでも、ライティングはもちろん、車の流れ、蛍の羽ばたきにいたるまで、極力、自然に任せる形で行われました。
香水のマーケティングと言うと、「どんな香りが受けるか?」とか、「イメージは有名女優を起用して」といったアプローチでプロダクトを開発することが多く見受けられます。そんな中で、パトリックは、それとは異なる、まったく別のアプローチで仕事に向き合います。マーケットリサーチなどから、消費者の求めている物を見つけ出すのではなく、自らが「美しい」と感じることに忠実に、あくなき質の追求と完成度へのこだわりを徹底することで、必然の結果としてKENZOらしくも独創性に富んだプロダクトがうまれるのです。そして、それが独りよがりにならず、共感を生んでいるのは、彼の、自然と時代の風をとらえるセンサーと、そのフレグランスをまとう人のことを第一に考える、そんな優しいスタンスによるものかも知れません。
クリエイティブとマーケティングの間に敢えて境界線を引かず、広告ビジュアルを創るのも、自分の写真を撮るのも、同じような目線から。そうやって時間をかけてうまれたプロダクトを手にすると、彼の愛情がひしひしと伝わってくるのです。
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