バール・コーヒーミル
うちでは、豆を手挽きのミルでゴーリ、ゴーリ、ガーリ、ガーリと挽いていれている。
ミルはこのステンレス製のもの。
挽いた豆をそのまま密封保存できる仕組みになっている。
豆を入れてゆっくりハンドルを回すと、豆が一粒ずつ真ん中の穴にまるでアリ地獄のように吸い込まれてゆく。
そしてパチンとつぶれる時の感触がハンドルから手に伝わる。
珈琲の香ばしい香りが部屋を包み、とてもリラックスできる。
もちろん、いつもこんなのんびり優雅なことをしていられるわけもなく、
忙しい時などは、膝の間にミルをはさんで、マッハの速さでハンドルをブンブンまわして挽いている。
これじゃ、わざわざ手挽きする意味がない。
以前、友達が、「ポットのお湯を、挽いた豆の上にゆっくり注いでいると、頭の中が完全にからっぽになる。それは自分にとって、とても大切な時間」と言っていた。
倉本聰さんのドラマ「優しい時間」に出てくる「森の時計」という喫茶店では、希望すれば、珈琲の豆を自分で挽くことができ、お客さんは、おしゃべりをしながら、小さなミルで1杯分の豆をゆっくり挽いていた。
私が、わざわざ豆を挽いて珈琲をいれるのは、きっと、そんな大切で優しい時間が欲しいからなのだと思う。
- 2005/07/23登録
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