WILKHAHN SOLIS
ウィルクハーン・ソリス ドイツ製高機能チェアの逸品 GoodDesign賞
■ウィルクハーンのソリスは、ドイツ製品らしいすっきりしたデザインの高機能チェア。Wilkhahnは、高機能チェアの草分け的名門として、世界初のオート・シンクロ・アジャストメント機構を搭載したFS-Line(グッドデザイン賞1984)やModus(グッドデザイン外国商品賞1996)で有名。
■名作FS-Lineの20年後、Modusの8年後に発表されたSolisは、新たにWiegeのデザインで、ドイツでのレッドドット賞(Red Dot Awards 2003)、バーデン・ヴュルテンベルク国際デザイン賞(International Design Prize Baden-Wurttemberg in Gold 2003)に次ぎ、日本でもグッドデザイン賞2004を受賞している。
■コクヨがWilkhahnと提携関係にあった経緯のためか、 コクヨのAGATA/Aのシルエットは、WilkhahnのSolisやModusによく似ている。Solisを借りて丸一日パソコン作業してみると、シンクロロッキングの具合や前傾姿勢の角度、固定肘の形状など、機能面でもAGATAと相似点が多いことが分かった。取扱説明書が座面裏ケースに収納されていることもAGATA同様だったため、自分の愛用椅子に座っているかのような完璧な調整がすぐにできた。
Solisは、AGATAと比べ、座面の硬さ具合と布の通風性の点では優れていると思った。また、AGATAのようにフレームが機能性を誇張することもなく、下部メカニズムを含めてシンプルで控えめなデザインが好ましい。
■しかし、愛用者の贔屓目もあるだろうが、AGATAの方が3点で優れていると思った。
■第1に、リクライニングだ。Solisのリクライニング固定は、可動範囲が一切なく角度が固定される。ガチガチに固定されるのは、伸びもできずに苦しく、結局、作業時もリクライニング状態のままにしてしまう。AGATAの固定時は、チルト機能が働き、一定範囲内のリクライニングの遊びがある。
■第2に、調整レバーだ。調整レバーが右下に集中しているのは、AGATAだけの長所だ。Solisでは、右下に座昇降レバーとリクライニング調節ノブ、左下にリクライニング固定レバーと左右に分かれている。座の奥行調節や背の高さ調節はレバー式でなく、座板・背板を握って動かすやや素朴な方式(今回座ったモデルでは奥行・高さは調整できなかった)。
■第3に、サイズ調整だ。ハンドル回しで座面昇降をするのは楽しいが、Solisの背の高さ調整は一部モデルしかできない。AGATAのように、背もたれ形状調節はできない。W670xD640xH910-1030(SH400~520)というサイズも、AGATAよりやや大きめだ。
オート・シンクロ・アジャストメント機構を世界で初めて実現し、AGATAシリーズにも大きな影響を与えたWilkhahnには敬意を表するべきだが、価格がほぼ同額であることを鑑みれば、AGATA/Aと比べWilkhahn Solisはやや劣勢か。
それにしても、優秀な高機能チェアに座ると仕事の集中力が増すのは、単に気のせいではなくて、姿勢が良くなるためだと思う。歪んだ姿勢で作業している人も多いだろうが、背筋を伸ばし肘を直角にできると、たしかに目・首・肩が凝ることがない。多機能チェアはたしかに贅沢ではあるが、見てくれだけの革張りのエグゼクティブチェア(重役椅子)などと比べると、よほど身体に優しく実用的だと思う。
デザインA 機能性B 革新性D
Wilkhahn Solis (GoodDesign賞2004) 12-27万円
http://www.wilkhahn.co.jp/products/...
Wilkhahn Modus (GoodDesign1996) 12-25万円
http://www.wilkhahn.co.jp/products/...
Wilkhahn FS-Line (GoodDesign1984) 10-47万円
http://www.wilkhahn.co.jp/products/...
コクヨ AGATA/A
http://www.kokuyo.co.jp/furniture/...
世界のデザイン賞(WDG Awards)
http://www.worldgooddesign.net/j/...
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