スペイン囚人詐欺
SPAMの中には時たま「おぉーよく考えたなぁ」というのがあるので、いちおう目を通すのだが、少し前に来たSPAMは「スペイン囚人詐欺」をアレンジした伝統的詐欺の手口。
400年以上の歴史を誇る詐欺がインターネットにも進出かぁと感慨深いものがあった。
内容をかいつまんでいうと
「私はアフリカ某国の反政府組織のリーダーXXXの妻です。夫は政府によって投獄されてしまいましたが、その直前にバッグ一杯のダイヤの原石と、米ドルで1,000万ドルを詰めたバッグの送り状を私に託してくれました。夫は1,000万ドルのバッグの方は外国に送ったと言っていますが、政府の監視下にある私にはこの1,000万ドルを取り戻す手段がありません。どうかこんな私を助けていただけないでしょうか? うまくお金を取り戻せた暁にはダイヤモンド全部と1,000万ドルのうちの30%を差し上げます」
この手口はその歴史を1588年、スペインの無敵艦隊がイギリス海軍に破れた時まで遡る。破れたスペイン兵が捕虜になりイギリスで収容所に繋がれたが、この詐欺は最初、捕虜になった将校/兵隊の家族に対して行われた。つまり、「私はイギリスにコネを持っている。これこれの金を払ってくれれば、袖の下を通して直ぐに釈放してもらえるのだが」といって家族に近付き、お金を払えばドロン。
そのうちもっと頭の良い詐欺師が現れれ、捕虜の家族だけなく誰からでも詐欺を働くようになる。つまり「イギリスで捕虜になった私の友人は、ある貴族の隠し財宝のありかを知っている。これこれの金を払ってくれれば彼を救い出し財宝のありかを聞いてくる。君は彼の18才の妹と一緒に隠し財宝を掘り出して来てくれ。報酬は財宝の50%でどうだろう」
同胞救出という人道理由が5%、財宝という金銭欲が25%、18才の妹という色欲に70%の心を奪われ必要な金を用意して詐欺師に渡すとそのままドロン。
近代になると、世界一金持ちで世界一お人好しな人間が住む国アメリカへ主な舞台を移し「メキシコ銀行家詐欺」として継続。
そんなウマイ話に騙されるものかと思うなかれ。モノの本によると、1970年代まで毎年100万通以上の詐欺DMが米国内に郵送され、騙されのこのことメキシコへ大金を持って出かける奴が毎月数人はいたという。
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コメント (6)
最新コメント5件
2002/04/07
べ この「スペイン囚人詐欺」はいろんなバリエーションで健在です。他に有名な手口に「相続人探し詐欺」とか「MIA(戦闘中行方不明者)詐欺」とかがありますね。
cage スパマー相手にM資金話を持ちかけてみようと思いましたが度胸と英語力がなくて断念しました(笑)
cage 「相続人探し詐欺」→これはフランシス・ドレイクのが一番有名かな?構図としてはM資金もその変種じゃないですかね。
べ 構造は一緒ですけど,「相続人」には「自分に正当な権利がある(ような気がする)」という形で欲の皮つっぱらかせエフェクトが一枚余計にかかるんですね(笑)。
2003/11/07
Zed 金銭欲より色欲の方が圧倒的に高いのですね(笑)
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