丸木スマの絵画
丸木位里さんのお母さまの絵です。
1875年に広島に生まれて、ずっと働きづめで
御隠居なさってからは
『退屈で退屈でしょうがな』
かったのだそうです。
『こたつにあたってあめ玉を舐めても胃を悪くする。運動しなくちゃと海に貝を拾いにいくと、折悪しく寒い風の日で風邪をひいてしまう』そしてまた『退屈で退屈でしょうがない』(パンフレットより抜粋)
そんなおばあさんに絵をすすめて、描き始めたのが75才の時。
それから3年後には女流美術展に初入選し、
そこでますます力を得、
どんどん上達なさっていく。
ポスターには大きな母猫が子猫に
お乳をあげている様子がかかれていて
その可愛らしさに胸がきゅうっとさせられ
その細やかさに尊いものを見るような気持にさせられました。
長年みてきたものは確かです。
なすや庭や木や猫、
スマさんのそばで、一緒にお絵書きをしているような
安らいだ気持になりました。
でも、スマさんの絵はそれだけじゃない。
彼女の経験した「ピカ」の時
(それが原因で旦那さんを亡くしている)
ピカ、という特別な状況にあるのだが
昔の女の人がしっかり受け止めてる普遍的な死、
みたいなものもちゃんと描かれている、と感じました。
そういうものが黒いカラスになって、
不安な気持を表している。
と同時にその黒が、いろんな色を際立たせ
ぴりっとした絵になっているように思いました。
人生のようではないですか!
多分アーティスト、スマおばあさんの
狙いでもあるのではないか、と。
ただナイーブではない、画面の責任を感じました。
スマさんが床で絵筆を取っている時に横でそっと
猫がみている写真がありました。
なんともいえずいい写真でした。
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