Jポップとは何か -巨大化する音楽産業-
「商品」としての「Jポップ」について分析を試みた作品。
「Jポップ」という言葉がが如何にして生み出され、如何にして利用されたか。そしてその背景にあった社会的背景、科学技術などについて論じています。興味深いのは、「自己表現」といった社会の風潮にスポットを当てて分析している点。バンドブーム、カラオケ、着メロなどもこの文脈で考えると理解できるとしています。なるほど。
そして、日本で作られた楽曲のうち海外で聴かれているのものはわずか0.5%であるということが書いてありました。これには驚きです。少なっ!しかも、そのほとんどはポケモンとかのアニメソングだそうです。世界第2位の音楽消費大国である日本は、世界的に見ても特殊な国だということを思い知らされます。
音楽産業の成熟・衰退が言われて久しいですが、これはこの本を読めば業界の構造に問題がある、ってことがたちどころにわかります。クリエイターに対するリスペクトを欠き、受け手への利便性を犠牲にする業界に未来はあるのでしょうか?不安になりながらも、音楽の持つ「可能性」に期待してしまう自分なのでした。
音楽ファンは読んで損はないかと思います。
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Jポップとは何か/Jポップの心象風景
- (beerian)
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