にほんご
この「にほんご」は安野光雅・大岡信・谷川俊太郎・松井直氏らを編集委員として「文部省学習指導要領にとらわれない,小学一年生のための国語教科書を想定して」(本文あとがきより)編まれたものです。
ことばの重要さ,多様さ,面白さが,ひらがなを用いた平易な文体で表現されていて,全ての年代の人が読むに耐える本だと思います。安野氏の優しい挿絵も素敵です。
幼い頃に親しんだ本ですが,いい年をした今になって読み返してみても,いい加減にページをめくることをとどめる何かがあります。述べられているのが,ことばに関する普遍的な事柄だからでしょう。
以下,本文より。
「ことばには いつも きもちが かくれている。
けれど きもちが あんまり はげしくなると
ひとは それを ことばに できなくなることもある。
わらったり ないたり,
ひとりぼっちで だまりこんだり,
ぼうりょくを ふるったり…
そんなとき,ことばは こころのおくふかく かくれている。」
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