文様の手帖
日本古来の文様(模様)を,「植物編」「自然編」「幾何編」などに分類し,成り立ちや古典・近代文学における用例を示しています。
菊の文様一つ取っても,「菊尽くし」「菊流し」「裏菊」など多様に展開され,人口に膾炙していたようで,日本人の創造力とアレンジ力には驚嘆させられます。PAUL&JOEのデザイナーのスタジオに一冊置いていそう。
巻末には「紋所図鑑」として家紋の一覧も収録されています。葵や梅などお馴染みの紋から,「こんなものまで家紋に!?」なモチーフまで多種多様に400以上あります。個人的には,大根や兎の家紋にびっくり。
まえがきは「はなやかな文様を織りなす和服に接する機会も少なくなり,文様への関心は薄れてきたようであります」とちょっと嘆き節ですが,着物が見直されている今,注目されていい本ではないかと。
同シリーズの『色の手帖』もおすすめです。『文様の手帖』と同様,色の成分や用例を示しただけの本ですが,色の世界に浸れます。
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