ドイツの200冊 1960-2000 「美しい本」を創るために
「ドイツのブックコンテストでは、装丁だけではなく書体や文字組み、印刷、製本などの造本技術、また、紙質などの環境への配慮にいたるまでを審査します。その根底には、15世紀中葉のグーテンベルグによる活版印刷術の完成や、20世紀初頭のバウハウス運動、その後のサンセリフ書体を用いた新しいタイポグラフィ運動など、印刷技術と印刷文化の先進性があります。」(展覧会パンフレットより引用)
半円を交互に描くような台に、およそ年代順に実物の本が展示されていて、実際に手にとって確かめることができる。表紙のデザインの変遷だけでも楽しめるが、実際に紙の変化や造本の違いなど、現物を手に確かめることができるのは貴重な機会だった。新しい本になると英語タイトルも含まれるので言葉でイメージが沸いてしまうが、ドイツ語が判らない僕にとっては文字が伝えるイメージに引っ張られず本の美しさを確かめることができたのも貴重だった。
確か東京ドイツ文化センター所長の言葉だったと思うが、「ここにある本は、今年のドイツブックコンテストに出品されても、受賞基準を満たすことはできないだろう。それだけ、読者が本の美しさに求めるレベルが高いため、造本技術も格段に進歩してきたのである。」といった言葉を寄せていて、どちらかと言えばその時代その時代での最高レベルに存在価値と感動を寄せるタイプの自分との発想の違いを感じた。
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