タカサゴ
能「高砂」
♪高砂やこの浦舟に帆をあげて~♪
結婚式等で謡われるので有名な「高砂」。
このお話は関西に住んでおられる方には
高砂、住吉と馴染みのある土地が舞台です。
■高砂ストーリー************************************
肥後国(熊本県)阿蘇宮の神主・友成は、
従者を連れて都見物の旅に出ます。
途中、播州高砂に立ち寄り、
浦の美しい景色を眺めていると、
そこへ竹の杷(熊手)を持った老翁と
杉箒を持った老婆がやって来て
松の木陰を掃き清めます。
「有名な高砂の松はどれなのか、
高砂の松と住吉の松とは遠く離れているのに、
なぜ相生の松と呼ばれているのか。」
と友成が尋ねます。
老翁は、この松こそ高砂の松だと答え、
たとえ遠く離れていても
夫婦の仲は心が通うものだ。
現に姥はここ高砂の者、私は住吉の者で、
相生の松が万葉古今で歌枕に詠まれている事等
さまざまな故事をひいて松のめでたさを語ります。
やがて、実は相生の松の精であることをあかし、
住吉でお待ちしていると、
小舟に乗って沖の方へ消えてゆきます。
(*相生は二人して老いる
「相老い」にかけてあるのです )
友成は土地の者に、再び相生の松のことを尋ね、
先程の老夫婦の話をします。
すると、それは奇特なことだから、
早速自分の新造の舟の乗って
住吉へ行くことを勧められます。
友成たちは高砂の浦から舟で住吉へ急ぎます。
住吉へ着くと、残雪が月光に映える頃、
住吉明神が出現し、
千秋万歳を祝って颯爽と舞います。
******************************************************
老翁には小尉(こじょう)又は小牛尉(こうしじょう)、
老婆には姥、
住吉明神には邯鄲男(かんたんおとこ)
「高砂・八段之舞」などの小書が付くと
三日月や神体などの面が使われる。
物語最後の住吉明神の舞は神々しく艶やかで、
能楽囃子もとても賑やかでおめでたい雰囲気で、
最高に盛り上がり見応えがあります。
昔から松には神様が宿っていると考えられており、
今もその名残に正月に飾る門松や
能舞台の後壁には松の絵が描かれています。
さて、「相生の松」はいづこに?
ここにあります。
高砂のおじぃさんとおばぁさんのお話のように、
遠距離恋愛も心が通じていればダイジョウブ。
相生の松の前で♪高砂やぁ~♪と
永遠の愛を誓ってみられてはいかがかな。
- 2005/11/04更新
- 2005/11/03登録
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