「生(なま)の芸術 アール・ブリュット」展
銀座の瀟洒な会場に、半端ではない、まさに生(なま)のエネルギーが、展示物から溢れ出し、渦を巻いているような印象を受けた。その圧倒的なパワーに打ちのめされて、見終わった後には、すっかり疲れてしまった。
執拗に繰り返される同じモチーフ。無数の曲線によって描き出される文様。すべてが常軌を逸して繊細かつ偏執的だ。「神は細部に宿る」?しかし、その多くには、はじめから、細部のみしか存在していないかのようにも思える。全体という認識はなくて、ただ部分だけが、部分の集合だけが、画面を支配している。
そこに封じ込められた感覚は、時空を隔てても、決して色褪せることがないかのように、作品の前に立つ見者の意識に容赦なく侵入し、その足を震えさせ、その場に立ちすくませる。
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