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ゴーメンガースト

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もしこの世界が、ひとつの城だったら。
精神を閉じこめる肉体のように、国家がひとつの巨大な城の中に閉じこめられ、外の「本当の世界」と隔絶されていたら。

その城の名はゴーメンガースト。
そして、その城を統治する者は、グローン伯爵家代々の当主。
その世継ぎ、第七十七代グローン伯爵、タイタス・グローンが生まれるところから物語ははじまる。

言ってみればこれは、ゴーメンガーストという閉じられた世界に生まれた、三人の子の運命を描く物語である。
三人の子とは、一人は世継ぎとして生まれながら、外の世界への出奔を熱望するようになるタイタス。
もう一人は城の下層、大台所出身でありながら城の実権を握るという野心を持ち、策を弄して上りつめていく革命児スティアパイク。
そして最後は伯爵家の姫であり、スティアパイクと弟タイタスの間で揺れ動く少女フューシャ。
この三人の運命がもつれあい、決定的にかなしい結末をもたらす第二部のラストは感動とか涙とかいうより(泣いたけど)、衝撃、疾風、怒涛。シュトゥルム・ウント・ドランク!

補足すると、これはマーヴィン・ピークによる三部作の小説で、“「指輪物語」と並び称される英国ファンタジーの金字塔”、らしい。
店頭で文庫を手にとってみれば判りますが、第三部以外はとにかく分厚い。そういう意味では「読書力」を試される一冊(三冊だけど)かも。
わたしも第一部の百ページくらいまでは読むのに半年もかかりました。でも、そのあとの五百ページあまりは三日で読了。スティアパイク君が野心満々で動き出して以来、加速度的におもしろくなるのです。
このスティアパイクと、クラリスとコーラ(八墓村ばりに不気味な、気のふれた双子の婆さん)が対決するシーンときたら!
そうそう。この双子の婆さんや陰気な執事フレイなど、アダムスファミリー的に奇奇怪怪で癖のあるキャラが生みだすゴシックな雰囲気を味わうのも、この本の楽しみのひとつ。
秋の夜長にこんな一大奇書はいかが?

ゴーメンガースト

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gallop画像 投稿者:
gallop
詳細情報
  • ISBN: 4488534015

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  • 発売元: 東京創元社
  • 人名: マーヴィン・ピーク
  • 2005/11/20登録
  • 1456クリック

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マービンピーク作のゴシックファンタジー。その量、質でよく指輪物語と比較される。BBCでドラマ化されているらしいんだけど、NHKあたりで放映してくれないかなあ。DVDでもいい。イギリス人的には...

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