「へうげもの」
織田信長の家臣・古田左介(後の古田織部)が主人公。武人としての出世の道と、数寄(レア)物好き根性の間で身悶えしまくる左介の姿がなんともいえずおかしい。
左介は織田家家中の中でも良く知られた数寄者。ファッションリーダーの主君信長様や他の武将のファッションチエックには常に余念がなく、茶器の名物を前にしては使者としての自分の役割をそっちのけで見とれ、馬揃えの時のファッションには全精力を傾ける。
「俺も…俺も欲しい…蘭麝待が。」
「それにしても 信長様はよいものを着ておられる。あの南蛮服の見事さはどうだ。「びろうど」という不思議な光沢の布にうっすら浮き出る唐草牡丹 斬新かつ見る者を夢心地にさせる信長様にぴったりなお召し物よ…」
戦国時代は歴史の大きな転換期であると同時に茶道など日本人の美意識に決定的な流れがあらわれた時代でもあったのですねえ。
とにかく山田芳裕の絵柄やセリフ独特の力みの持ち味が非常に良くいかされた漫画。元からこの人は大正趣味にかぶれた男を主人公にかいた「大正野郎」など世間一般から見ると妙なことに非常にこだわる主人公(しかも微妙に小心者)をかいていたが今回はこの作品で見事ツボにはまった気がする。戦国物だけでなく、当時の茶道や美術に興味のある人にもオススメ。各話のタイトルもへうげてます。
1巻
第一席 君は”物”のために死ねるか!?
第二席 黒く塗れ!!
第三席 碗LOVE
第四席 茶室のファンタジー
第五席 天界への階段
第六席 強き二人の茶事
第七席 京のナイトフィーバー
第八席 カインドオブブラック
第九席 天下よりの使者
副読本として清原なつの「利休」もよいが、あれは学習漫画のようで読みにくいかも。(しかも高い)
あと、『信長の野望』やってる人は、この本を読む前と後ではプレイの仕方が違うと思われます。
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コメント (8)
2005/12/23
佐々木晴夫 ちかごろの左介のワルダクミな表情がなんとも言えず好きです。
Rume 唇の裏を歯で噛む、物欲に身悶え顔とかこの人「いい顔」描きますよね。掲載誌はたまにしか見ないので、ワルダクミ顔も見たいなあ。
2006/02/25
紙飛行機 気になってたけど、そんな物欲な内容だったんですね。単行本、チェックせねば。
2006/06/07
Rume 2巻も出ました。古田織部、今期の大河の一豊並にいろんな人と交流してます。
2006/10/25
Rume 三巻はラブのぶです!
2007/01/25
Rume 4巻は織部陶工野郎Aチーム結成です!
2007/10/01
Rume 5巻は耐震強度偽造茶室設計です!
2008/03/23
Rume 6巻はトム・ソーヤ茶室。ワビ ブランディングプロジェクトです。







